SH-01A

SH-01A：ドコモ向けAQUOSケータイの進化形

SH-01Aは、シャープ株式会社が開発し、NTTドコモから2008年冬モデルとして発売されたFOMA対応携帯電話です。ドコモ向けAQUOSケータイとしては4代目にあたる本機種は、従来の派生モデルとは異なり、PRIMEシリーズのスタンダードモデルとして位置づけられました。そのため、GPSや高性能カメラなど、それまでのドコモ向けAQUOSケータイにはなかった機能が多数搭載され、フルスペック端末としての地位を確立しました。

主要な特徴

高性能カメラ: 約800万画素のCCDカメラを搭載。SH904i以来1年半ぶりのCCD採用で、オートフォーカス機能も備えています。シャープ独自の画像処理エンジン「ProPix」により、高画質な写真撮影が可能です。
大型液晶: スマートフォンを除けば、2008年冬モデルで最大の3.3インチフルワイドVGA液晶を搭載。SH906iTVと同サイズながら、ボディサイズはコンパクトに設計されています。
逆ヒンジ構造: 同時期に発売されたauやソフトバンクモバイル向けのAQUOSケータイとは異なり、ヒンジが逆方向に配置された逆ヒンジ構造を採用。AQUOSケータイ史上初の試みです。サイクロイド型デザインも継承されています。
指紋センサー: 決定キー部に指紋センサーを搭載。シャープの携帯電話、そしてドコモのFシリーズ以外では初搭載となります。
その他機能: ワンセグ（EPG、録画予約、字幕放送対応）、Bluetoothによるワイヤレス音声出力、microSDHCカードスロット（最大16GB対応）、iコンシェル、iウィジェット、iアプリオンラインへの対応など、充実した機能を備えています。
ソフトウェア: パソコンで多く使用されているAXISフォントをプリインストール。シャープの携帯端末では初採用です。また、SV (Super Vivid) エンジンにより、液晶テレビAQUOSと同等の鮮やかな映像表示を実現しています。

デザインと操作性

SH-01Aは、サイクロイド型デザインを採用し、コンパクトながら見やすさ、使いやすさを両立しています。操作キーの形状や配置は、同時期に発売されたSH-03Aと同一で、操作性の高さも魅力です。

発売とその後

SH-01Aは、2008年11月20日に発売されました。発売に先立ち、ドコモはSH-01Aを含む複数機種の開発を発表しており、大きな話題となりました。発売後もTVCMが放映され、高画質カメラを前面に押し出した広告展開が注目を集めました。ただし、従来のシャープ携帯でお馴染みの「確かに、シャープだ」というキャッチコピーは使われず、「元気なケータイ!シャープ」というコピーに変更されています。

ソフトウェアアップデートと不具合

発売後、いくつかのソフトウェアアップデートが行われ、アラーム設定の不具合や、特定画像の保存、動画再生における問題などが修正されました。アップデートによってmicroSDカードの認識が不安定になる不具合も発生しましたが、修正版が提供されました。

関連機種

SH-01Aは、同時期に発売されたSH-03A（回転2軸式）、SH-04A（スライド式）、そしてau向けのW64SH、ソフトバンクモバイル向けの931SHなど、複数のAQUOSケータイと兄弟機種としてラインナップされました。また、後継機種となるSH-07Aは、1000万画素CCDカメラを搭載し、PRIMEシリーズではなくPROシリーズとして発売されました。

まとめ

SH-01Aは、高性能カメラや大型液晶、そして逆ヒンジ構造など、多くの魅力的な特徴を備えたAQUOSケータイです。2008年当時のハイエンドモデルとして、多くのユーザーから支持を集めた機種と言えるでしょう。その後のソフトウェアアップデートによる不具合修正なども含め、多くのユーザーに長く愛用された端末の一つです。

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