SH-04A

SH-04A：ドコモPROシリーズのハイスペック端末

SH-04Aは、シャープが開発し、NTTドコモから2009年2月20日に発売されたFOMA対応端末です。ドコモのPROシリーズに属し、その高い機能性と洗練されたデザインから人気を博しました。同社のSoftBank 922SH「インターネットマシン」の後継機的な位置付けでありながら、フルタッチパネルの採用など、更なる進化を遂げています。

主要な特徴

SH-04Aの最大の特徴は、3.5インチのフルワイドVGA液晶ディスプレイとフルタッチパネルの組み合わせです。当時としては大画面で高精細な表示を実現し、快適な操作性を提供しました。さらに、QWERTYキーボードも搭載しており、文字入力をスムーズに行うことができました。このキーボードとタッチパネルの併用は、当時としては革新的で、効率的な情報アクセスを可能にしました。

そのほか、以下の特徴も挙げられます。

ワンセグ放送の視聴・録画: ワンセグチューナーを搭載し、番組の視聴だけでなく、microSDカードへの録画にも対応していました。録画時間は、本体メモリで約40分、2GBのmicroSDカードで約10時間40分でした。
高速データ通信: [FOMAハイスピード]に対応し、快適なインターネット接続を実現しました。RSSリーダーにも対応したフルブラウザを搭載し、パソコン向けサイトの閲覧も可能です。
充実の機能: iモードをはじめ、おサイフケータイ、GPS、Bluetoothなど、当時の携帯電話としてほぼ全ての機能を搭載していました。
便利な操作性: タッチパネル操作は直感的で、待受画面から様々な機能に素早くアクセスできました。加速度センサーを搭載し、画面の縦横切り替えも簡単に行えました。
カメラ機能: CMOS約520万画素カメラを搭載。静止画の手ブレ補正機能も備えていました。
microSDHCカード対応: 最大16GBのmicroSDHCカードに対応し、大容量のデータ保存が可能でした。
国際ローミング: 3G+GSMの国際ローミングに対応しており、海外でも利用することができました。
独自のiアプリ: リモートメールアプリなど、独自のiアプリがプリインストールされていました。

ソフトバンク922SHとの比較

SH-04AとSoftBank 922SHは、どちらもシャープ製で、QWERTYキーボードや3.5インチフルワイドVGA液晶ディスプレイ、ワンセグ録画機能などを共通して持ちます。しかし、SH-04Aはフルタッチパネルを採用し、おサイフケータイやGPS機能を搭載するなど、機能面でさらに強化されていました。カメラに関しても、SH-04Aは静止画手ブレ補正機能を搭載していました。

発売後の経緯

発売後、いくつかのソフトウェアアップデートが行われ、不具合の修正が行われました。しかし、OSのバグに起因する深刻な不具合も報告され、初期不良交換などの対応が取られた事例もあります。

まとめ

SH-04Aは、高機能と快適な操作性を両立した、当時を代表するスマートフォンの一つでした。フルタッチパネルとQWERTYキーボードの組み合わせ、大画面ディスプレイ、豊富な機能は、多くのユーザーを魅了したと言えるでしょう。発売から時間が経過していますが、その存在は当時のモバイル技術の進化を象徴するものです。

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