W64SH

AQUOSケータイ W64SH（アクオスケータイ ダブリューろくよんエスエイチ）は、シャープが日本国内向けに開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話がauブランドで展開したCDMA 1X WIN対応の携帯電話です。

特徴

これまでのAQUOSケータイはサイクロイド型が主流でしたが、W64SHはAQUOSケータイとして、またシャープ製au携帯電話としても初のスライド型を採用しました。形状は、ソフトバンクモバイル向けの921SH・913SHや、同時期発表のAQUOSケータイである931SHと同じフルスライド式となっています。

ディスプレイには、au携帯電話としては最大級となる3.5インチのフルワイドNewモバイルASV液晶を搭載。さらに、光タッチクルーザー、FMトランスミッター、Bluetooth、520万画素AF対応CMOSカメラ、モーションセンサーなど、当時の最先端機能が満載で、いわゆる「全部入り」の機種として注目を集めました。

前モデルのW62SHと同様に、画面上部48054ドット分が情報表示エリアとして活用されています。また、au携帯電話としては初めてワンセグ放送録画時のダビング10に対応した点も特徴です。

沿革

2008年10月27日 - KDDIおよびシャープより公式発表。
2008年11月19日 - 中国地区で発売。
2008年11月20日 - 北海道、北陸、中部、関西、四国、九州、沖縄地区で発売。
2008年11月21日 - 上記以外の残りの地区で発売。
2009年2月 - 販売終了。
2012年7月22日 - L800MHz帯（旧800MHz帯）エリアでの音声・データ通信サービスが停波。以降はN800MHz帯および2GHz帯エリアで利用。

使用上の注意点

au向けの音声用端末としては初めて、イヤホンマイク用の接続端子が充電・データ通信用コネクタと共用となりました。そのため、本機専用のコネクタ接続用変換アダプタが付属しています。この変換アダプタを紛失すると、有線接続によるイヤホンマイクや音楽用イヤホンの利用が不可能になるため、注意が必要です。

対応サービス

（詳細なサービス内容については、公式情報をご参照ください）

不具合

W64SHでは、以下の不具合が確認され、ケータイアップデートで修正が行われました。

2009年2月25日
データフォルダのデータが参照できず、読み込みに失敗する場合がある。
未読Cメールが0件でも、待受画面の未読Cメール表示が消えない場合がある。
2009年7月2日
SSLサイトで大きなファイルアップロードを行うと、接続が切断される場合がある。
EZweb利用中に電源のリセットやキー操作を受け付けない状態になる場合がある。
アラームが鳴動しない場合がある。
2009年8月25日
7月2日にリリースした「ケータイアップデート」を実施すると、ダウンロード予約機能に一部不具合が発生する問題を修正し、ケータイアップデートを再開。
2009年12月10日
ケータイサイトの会員登録や登録済サイトへの接続が、ごく稀に正しくできない場合がある。
2011年5月12日
基地局との通信を最適化し、通話品質を向上。

関連項目

P905iTV - 液晶テレビブランドを冠したスライド式機種。メインディスプレイはW64SHと同じ3.5インチFWVGA。
SH-01A - 同時期発表のNTTドコモ向けAQUOSケータイ。こちらはサイクロイド型。
SoftBank 921SH
SoftBank 931SH - 同時期発表のソフトバンクモバイル向けAQUOSケータイ。フルスライド型。
biblio（TSY01） - メインディスプレイはW64SHと同じ3.5インチだが、FWVGA++で横フルスライド式。テンキー兼用QWERTYキーボード、タッチパネル対応ディスプレイ、無線LAN（Wi-Fi WIN）搭載。
IS11SH・IS14SH - フルスライド型スマートフォン

外部リンク

W64SH (SHARP) - ウェイバックマシン（2008年12月8日アーカイブ分）
W64SH (au) - ウェイバックマシン（2009年5月29日アーカイブ分）

もう一度検索