SH-10B

ドコモ スマートフォン LYNX SH-10B

ドコモ スマートフォン LYNX SH-10Bは、NTTドコモ向けにシャープが開発した、初めてのAndroid OS搭載スマートフォンです。2010年7月23日に発売されたこの端末は、クラムシェルデザインを採用し、5インチの静電容量式タッチパネルやトラックボール、フルQWERTY配列のパンタグラフキーボードを備えています。これにより、ネットブックとスマートフォンの中間的なデバイスとしての性質を持っています。

特徴と機能

LYNX SH-10Bでは、音声通話が可能で、イヤホンマイクやBluetoothヘッドセットを使ったハンズフリー通話が行えます。また、Android OSの機能を活かして、ウェブブラウジング、Google検索、YouTube、Gmail、カレンダーなど、クラウドサービスとの連携もサポート。このモデルには、20種類以上のウィジェットがプリインストールされており、特に「mixi for SH」や「twit SH」などのSNS機能が強調されています。

さらに、SHAARPならではのベールビュー液晶を搭載し、覗き見防止機能も追加。特に日本市場向けの独自機能も豊富で、携帯テレビのワンセグチューナーや赤外線送受信機能、さらにはブルーレイディスクレコーダーとの連携機能も内蔵しています。

カメラとストレージ

LYNX SH-10Bは530万画素のオートフォーカスカメラを搭載し、顔検出やバーコードリーダー機能を活用した撮影が可能です。また、内側カメラもあり、ビデオ通話にも対応。写真には、ホワイトバランスや手振れ補正、位置情報を埋め込むジオタギング機能、さらには連写や特殊カラー効果（セピア・白黒モード）など、多彩な機能が用意されています。明るいLEDフラッシュで、暗い場所でも高品質な写真が撮影可能です。

ストレージは512MBのROMに加え、4GBの内蔵メモリがあり、SDカードがなくても音楽や写真を保存できます。また、DLNAサーバ機能を利用して、撮影した作品をワイヤレスでAQUOS機器に転送することもできます。

通信とアプリ

初期OSはAndroid 1.6ですが、マルチタッチに対応しています。通信規格ではWi-Fi、HSDPA、HSUPAをサポートし、高速通信が可能です。Wi-Fi接続は「AOSS」や「WPS」を利用して簡単に設定でき、mopera U公衆無線LANへの接続もスムーズです。国際ローミングのWORLD WINGにも対応していますが、利用できるのは3Gローミングのみです。

キーボードにはショートカットキーを割り当てることができ、特に検索専用のキーがあり、Androidの検索ウィンドウを簡単に呼び出すことができます。この端末には、Googleマップ、Gmail、YouTubeなどの標準アプリケーションがプリインストールされ、多様なアプリをダウンロードして利用することができます。

歴史と展開

LYNX SH-10Bは、2010年のテクノロジーの進化を反映した端末であり、発表された当初から多くの期待が寄せられました。同年9月以降、メール機能の不具合に対するアップデートも行われ、機能の改善が図られました。その後も、ユーザーのニーズに応じたサポートを続けています。ドコモのスマートフォンシリーズでは、LYNX SH-10Bのような多機能性を持つ端末が重要な役割を果たし、多くのユーザーに支持されています。

結論

LYNX SH-10Bは、その多彩な機能と高い操作性から、現代のニーズに応える優れたスマートフォンと言えるでしょう。多機能なデバイスを求めるユーザーにとって、魅力的な選択肢です。

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