SH002

SOLAR PHONE SH002 (ソーラーフォン エスエイチゼロゼロニ)

SOLAR PHONE SH002は、シャープが開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話がauブランドで展開したCDMA 1X WIN対応の携帯電話です。この機種の最大の特徴は、世界で初めて実用レベルのソーラーパネルを搭載した防水携帯電話である点です。

主な特徴

ソーラー充電機能:
SH002は、携帯電話として世界で初めて実用的なソーラーパネルを搭載しました。このソーラーパネルは、電卓などに使用されるものとは異なり、住宅用太陽光発電パネルと同様の技術が使われています。そのため、蛍光灯程度の光では充電できませんが、太陽光の下であれば10分間の充電で約1分間の通話、または約2時間の待ち受けが可能になります。
ソーラーパネルによる充電は、非常時や災害時など、電源を確保できない状況下で特に有効です。理論上は、太陽光があれば永久的な待ち受けも可能とされ、停電時などにはその価値が発揮されると期待されました。

防水性能:
日常生活での利用を考慮し、防水機能も備えています。これにより、多少の雨や水濡れを気にせずに使用することができます。

カメラ機能:
カメラの画素数に関しては、同時期に発売されたドコモのSH-08Aやソフトバンクの936SHがCCD800万画素であったのに対し、SH002はCMOS520万画素とやや劣ります。

発売時期:
SH002は2009年の夏モデルとして登場しましたが、2010年春モデルにもラインナップされました。これは、ソーラー充電機能という特徴が広く受け入れられた結果と考えられます。

不具合と対応

2009年7月28日には、以下のような不具合が確認され、ソフトウェアアップデートが実施されました。

SSLサイトで大きなファイルをアップロードする際に、接続が切断される場合がある。
電池残量レベルが正しく表示されない場合がある。

これらの不具合はアップデートにより解消されました。

沿革

2009年5月25日: KDDIおよびシャープが公式発表。
2009年6月4日: 北陸・関西・四国・九州・沖縄地区で発売開始。
2009年6月5日: 上記以外の残りの地区で発売開始。
2010年2月5日: 新色のシャイニーピンクが追加され、全国で一斉発売。
2010年8月: 販売終了。
800MHz帯'>[2012年]]7月22日: L800MHz帯]サービス停波により、以降はN[800MHz帯]および2GHz帯でサービスを利用。

主な機能・サービス

テレビ電話: 当時の携帯電話に一般的な機能として、テレビ電話に対応しています。

関連機種

SH007: SOLAR PHONE SH002の後継機種です。
SoftBank 936SH: ソフトバンクから発売されたソーラーパネル搭載・防水携帯電話です。
SH-08A: ドコモから発売されたソーラーパネル搭載・防水携帯電話です。
ECN-SH002: 本機種をベースモデルとした、ECナビケータイの端末です。
TK-SH002: 本機種をベースモデルとした、Tigersケータイの端末です。

外部リンク

SH002 (SHARP) - ウェイバックマシン
SH002 (au) - ウェイバックマシン
* SH002 (au On-Line Manual)

SOLAR PHONE SH002は、ソーラーパネルを搭載した珍しい携帯電話として、その先進性と機能性から、多くのユーザーに注目されました。災害時や緊急時にも役立つ可能性を秘めており、その独自性が際立っています。

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