SINGLES (LUNA SEAのアルバム)

LUNA SEAの軌跡を凝縮した、初のベストアルバム『SINGLES』

1997年12月17日、LUNA SEAによってリリースされた初のベストアルバム『SINGLES』は、バンドの歴史を語る上で欠かせない作品です。オリコンチャートでミリオンセラーを記録し、LUNA SEAの全作品の中でも最大の売上を誇る、まさに彼らの代表作と言えるでしょう。

このアルバムは、8枚のシングル楽曲とそのカップリング曲を網羅した2枚組CD。Disc1にはシングルA面曲、Disc2にはそれらのカップリング曲が収録されています。全ての楽曲はシングルバージョンで収録されており、オリジナルアルバムとは異なるミックスで収録されていた楽曲も、シングルバージョンに統一されている点が大きな特徴です。ただし、『MOTHER (Single Version)』のカップリング曲である『Dejavu (Live Version)』は収録されていません。

特に注目すべきは、多くのカップリング曲がアルバム初収録であったことです。『BELIEVE』、『IN MY DREAM (WITH SHIVER)』、『ROSIER』、『MOTHER』、『END OF SORROW』といったシングル表題曲に加え、それらのカップリング曲である『Claustrophobia』、『SLAVE』、『RAIN』、『FALLOUT』、『LUV U』、『TWICE』、『Ray』も収録され、LUNA SEAの幅広い音楽性を堪能できる内容となっています。

さらに、『SLAVE』はシングル収録版やベストアルバム『LUNA SEA COMPLETE BEST』収録版とは若干異なり、曲の導入部にSEが追加され、余韻も長く感じられるアレンジが施されています。また、『BELIEVE』はシングルバージョン、MVと同様にSEから始まるテイクが採用されており、以降のベストアルバムにもこのテイクが使用されています。

サウンド面では、全曲がGeorge Marino氏によってSterling Sound N.Y.でリマスタリングされており、クリアでパワフルなサウンドが特徴です。初回生産分には、オリジナルミラー抽選プレゼント応募券が封入されており、当時入手したファンにとっては貴重な思い出の品となっていることでしょう。

『SINGLES』は、LUNA SEAのシングル作品を網羅しただけでなく、それぞれの楽曲のシングルバージョンを収録し、アルバムとして完成度の高い作品に仕上がっています。オリコンチャートにおけるミリオンセラーという記録も、このアルバムの高い人気と評価を証明しています。彼らの音楽的進化と魅力を凝縮した『SINGLES』は、LUNA SEAを代表する作品として、長く音楽ファンに愛され続けることでしょう。

このアルバムは、LUNA SEAの楽曲を初めて聴くリスナーにも、長年のファンにも、それぞれの楽しみ方によって新たな発見と感動を与えてくれる、まさに珠玉のベストアルバムと言えます。

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