SMBCモビット

SMBCモビットとは

SMBCモビットは、三井住友カードのローンブランドであり、以前は株式会社SMBCモビットという消費者金融会社でした。ブランド名の「モビット」は、「Mobile（モバイル）」、「Money（マネー）」のMoと、情報化社会を象徴するデータ単位「Bit（ビット）」を組み合わせた造語です。

株式会社SMBCモビットの歴史

2000年5月17日、三和銀行（現三菱UFJ銀行）を中心に、プロミス（現SMBCコンシューマーファイナンス）とアプラス（現アプラスフィナンシャル）の共同出資により設立されました。これは、都市銀行が関与する消費者金融会社としては、さくらローンパートナー（後のアットローン）に次ぐものでした。

当初、アプラスも出資していましたが、UFJグループ離脱に伴い、2004年7月14日に三井住友銀行が株式を取得。これにより、三菱UFJフィナンシャル・グループ（MUFG）に属しながらも、三井住友フィナンシャルグループ（SMFG）が間接的に出資する形となりました。

2012年9月27日、MUFGとSMBCコンシューマーファイナンスは、合弁を解消することを発表しました。2013年度中に会社分割を行い、個人向け無担保ローン事業はSMBCが、地方銀行の無担保ローン保証業務はMUFGが継承することになりました。

保証業務の受け皿として、MUFGはアコムと合弁で新会社を設立。2014年3月1日、保証業務は「エム・ユー信用保証株式会社」に引き継がれ、モビットの株式はMUFGからSMBCに譲渡されました。これにより、モビットは正式にSMBC傘下となりました。2013年1月4日からは、三井住友銀行のATMで借入と返済が可能になりました。

2017年12月1日には、SMFGグループとしての位置づけを明確化するため、商号を「株式会社SMBCモビット」に変更。ロゴもSMBCに準じたものになりました。

同業他社としては、SMFGではアットローンが、MUFGではDCキャッシュワン（後にアコムに吸収合併）が個人向け無担保ローン事業を行っていました。アットローンはプロミスに、DCキャッシュワンはアコムに吸収合併されています。

2023年7月1日、SMBCモビットは三井住友カードに吸収合併され、同社のローンブランドとなりました。

サービス内容

モビットカード

公式ウェブサイトから申し込むと、最短30分程度で審査が完了します。三井住友銀行のローン契約機でカードを発行し、その場でキャッシングも可能です。以前は、都市部の駅構内や繁華街に無人契約機「すぐモビ」を設置していました。

審査が速い理由は、プロミスが蓄積した申込者のデータ（信用リスク）を活用したスコアリングシステムにあるとされています。このシステムは消費者金融業界の標準となっており、海外からも高く評価されています。

インターネットからだけでなく、電話でオペレーターに口頭で伝えて申し込むことも可能です。

SMBCモビット premium／plus

三井住友カード会員限定の優遇金利カードローンで、公式ウェブサイトから申し込むことができます。

TVCM

開業当初から長らく桃井かおりと竹中直人がCMに出演していましたが、2011年10月からは夏菜が出演しました。初期は江戸時代の格好で登場していました。

主なCMの内容は以下の通りです。

卓球の早回し
会社員の格好で強風に襲われる
ネクタイやハイヒールのサイズバランスがおかしい
電車内で他人の話に首を突っ込む
海中探検
ヨーロッパの街角での再会
グライダー
スカイダイビング
* レッドカーペット

2019年7月からは、小芝風花と竹中直人が出演する新シリーズが始まりました。小芝風花演じるお嬢様のピンチを、竹中直人演じる執事がスピーディーに解決するという内容です。2023年7月1日リリースの第七弾では、ダレノガレ明美とパンツェッタ・ジローラモがライバル役で出演しました。

銀行ローン保証業務

モビットは、2001年から銀行のカードローンの審査・信用保証業務を行っており、これは銀行系消費者金融会社による銀行の消費者ローン商品の保証業務としては先駆けです。

東邦銀行のTOHOモビットなど、「モビット」の名前が付く商品は、基本的な商品設計が共通で、申込受付もモビットに委託されています。広告では、内山理名が統一的なキャラクターを務めていました。

しかし、会社分割により、2014年3月以降は保証業務は「エム・ユー信用保証」に引き継がれました。モビットとの直接的な関係は薄れたため、商品名が変更されたり、新規取り扱いが終了している銀行も多くなっています。統一宣伝キャラクターも内山理名から乃木坂46に交代しています。

地銀・第二地銀

旧三和銀行・東海銀行と関係の深い地方銀行・第二地方銀行を中心に、モビットの保証業務が展開されています。各銀行の営業エリア内であれば、既存の取引がなくても申し込みが可能です。

2017年現在、山口銀行、千葉銀行、東邦銀行、紀陽銀行、百五銀行、百十四銀行、武蔵野銀行、北洋銀行、滋賀銀行、七十七銀行、三菱UFJ銀行、秋田銀行、栃木銀行、池田泉州銀行、第四銀行、阿波銀行、山陰合同銀行、十八銀行、北九州銀行、佐賀銀行、静岡銀行、もみじ銀行、筑邦銀行、鹿児島銀行、福井銀行が個人向け無担保ローン信用保証事業を行っています。

もう一度検索