SO ALIVE

『SO ALIVE』 - THE YELLOW MONKEYのライブ・アルバム

『SO ALIVE』は、日本のロックバンドTHE YELLOW MONKEYが1999年5月26日にリリースした初のライブ・アルバムです。発売元はBMGファンハウスで、2013年12月にはリマスター版がBlu-spec CD2として再登場しました。このアルバムは、1998年から1999年にかけて行われた「PUNCH DRUNKARD TOUR」から厳選された楽曲が収録されています。

アルバム制作の背景

「PUNCH DRUNKARD TOUR」は113公演にも及び、バンドメンバーはこの年の年末にライブアルバムの制作を話題にしました。最終的に、ツアーの締めくくりとして行われた1998年12月28日の日本武道館での「メカラ ウロコ」イベントの演奏が特に重要な位置を占めています。メンバーたちは「1枚で（ツアーの）1年間がわかるように選曲した」と語る吉井和哉の意向を反映しつつ、その厳しいツアーの模様を思い出しながら選曲作業が進められました。

収録内容と特筆すべきトラック

アルバムには、ツアーのオープニング曲であり、バンドの代表作でもある「パンチドランカー」はもちろん、「ROCK STAR」「悲しきASIAN BOY」「BURN」など、数々の人気曲が収められています。各曲の演奏の合間には、観客の熱気も伝わるオーディオも収録されており、ライブ感溢れる構成が特徴です。特に、「JAM」の終奏合唱部分や「LOVE LOVE SHOW」のテンポアップしたバージョンは、聴く者の心を掴んで離しません。

また、「Tactics」はこのツアーで唯一の演奏音源を収録し、ファンとの掛け合いもあり、当日の雰囲気を生き生きと伝えています。このアルバムには、ツアー中に書かれた新曲「SO YOUNG」も含まれ、ツアーファイナルでの特別感をさらに強調しています。

バンドの歴史とメッセージ

『SO ALIVE』を通じて、THE YELLOW MONKEYがこのツアーでどれほどの情熱を注いだかが良く分かります。それは、時に苦しい思い出や、エンジニアの不幸な事故への思いも交じり、メンバーたちが精神的に試練を乗り越えながらも、音楽によって一つになっていく姿勢を表しています。このアルバムは、バンドの歴史における重要な一歩となっています。

ボーナストラックと隠れた魅力

ボーナストラックとして収録されている「真珠色の革命時代」は、特別な演奏であり「メカラ ウロコ・9」からの選ばれた曲です。この曲はオーケストラとの共演が聴く者に新しい感動をもたらします。そして最後に加えられたシークレットトラック「WELCOME TO MY DOGHOUSE」は、インディーズ時代の色あせない魅力も感じさせる内容となっています。

結論

『SO ALIVE』は、THE YELLOW MONKEYの音楽を新たな視点で再評価するきっかけとなる作品です。このアルバムを聴くことで、当時の熱気、情熱、そしてストーリーを感じることができ、ファンにとっては必聴の一枚となっています。

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