SSゾイド

SSゾイド

SSゾイドは、タカラトミー（旧トミー）から発売された『ゾイド』シリーズに登場する小型ゾイドのカテゴリーです。2001年から2002年にかけて展開され、従来のゾイドとは異なるコンセプトが特徴です。

概要

SSゾイドは、「スーパー・スモールゾイド」の略称であり、小型で可動部が多い無動力キットとして設計されています。これは、中・大型ゾイドの運用コストや補給の問題を解決するために開発されたもので、鉄竜騎兵団の中核戦力として活躍しました。

第2期ゾイドシリーズ（1999年～2006年）に登場し、玩具商品の展開と並行して、各種メディアミックスにも登場しました。

商品仕様

SSゾイドのキットには内蔵動力は搭載されていませんが、各部に可動部が設けられており、様々なポージングを楽しむことができます。また、キラードーム以外のキットには、共通のキャップとアンテナが付属しており、装備の換装やカスタマイズも可能です。

1999年以降のゾイドの多くが中国・タイで生産される中、SSゾイドの初期キットは日本国内で生産されていました。

装備類の軸径が共通化されているため、SSゾイド同士でパーツを組み替えて遊ぶことが推奨されていました。

設定

SSゾイドは、中・大型ゾイドと比較して小型であるため、高い機動性と隠密性を有しています。また、最新技術によって開発されたことで、機体サイズからは想像できないほどの戦闘力や特殊機能を発揮します。

鉄竜騎兵団では、中・大型ゾイドの供給が滞りがちであったため、SSゾイドが戦力の中核を担っていました。ドラグーンネストによる拠点分散や、ダークスパイナーのジャミング支援などと組み合わせることで、敵機のコントロールを阻害し、長距離狙撃を封殺するなど、多大な戦果を挙げています。

一方で、SSゾイドは防御力が低いという弱点も抱えています。

鉄竜騎兵団との戦いでSSゾイドの有効性を認識したヘリック共和国軍も、独自のSSゾイドを開発しましたが、鉄竜騎兵団の侵攻による中央大陸の覇権喪失や、より低コストなゾイドブロックスの開発により、SSゾイドはブロックスに役割を譲ることとなりました。

代表的なSSゾイド

ガンタイガー: 高い運動性能と機動力を有する虎型ゾイド。ライガーゼロイクスをサポートし、ゲリラ戦や市街戦で活躍します。
キラードーム: 重装甲のカニ型ゾイド。電子戦を想定して開発されましたが、直接戦闘能力も高く、ダークスパイナーとの合体機能も有しています。
グランチャー: ハリモグラ型の特殊工作用ゾイド。地中潜航能力を持ち、ジャミングウェーブを発生させて敵ゾイドの電子機能を狂わせます。
グレイヴクアマ: ロンギスクアマ型のゾイド。爆撃、輸送、空戦など、多様な任務に対応できます。
セイバリオン: ヘリック共和国軍が開発したライオン型ゾイド。格闘戦に特化しており、ゲリラ戦や市街地戦での運用が想定されていました。
ディマンティス: カマキリ型のゾイド。奇襲や集団戦を得意とし、他のディマンティスと合体して大型機になることも可能です。
ディロフォース: ディロフォサウルス型のゾイド。バーサークフューラーのサポート機として開発され、突撃戦法を得意とします。
マッカーチス: ザリガニ型の水陸両用ゾイド。中型ゾイドに匹敵する武装と装甲を備え、海戦や強行偵察で活躍します。
* メガレオン: ヘリック共和国軍が開発した超小型ゾイド。光学迷彩による高い隠匿性を有し、対空攻撃や強行偵察に従事します。

まとめ

SSゾイドは、小型ながらも高い戦闘力と特殊機能を備えたゾイドであり、鉄竜騎兵団の戦力の中核を担いました。その後のゾイドシリーズにも影響を与え、ゾイドの多様性を広げる役割を果たしました。

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