STS-53

STS-53 ミッション解説：ディスカバリーによる国防総省支援ミッション

STS-53は、スペースシャトルディスカバリーによって1992年12月2日にケネディー宇宙センターから打ち上げられた、アメリカ国防総省が支援したミッションです。このミッションでは、様々なペイロードが搭載され、宇宙空間での実験や観測が行われました。

ミッション概要

スペースシャトル: ディスカバリー
打ち上げ日: 1992年12月2日
打ち上げ場所: ケネディー宇宙センター
主な目的: 国防総省の貨物輸送、宇宙空間での実験

クルー

（クルーに関する詳細な情報が提供されていません。）

ミッションパラメータ

重量:
打ち上げ重量（ペイロード含む）: 87,565kg
ペイロード重量: 11,860kg
軌道:
近点: 365km
遠点: 376km
軌道傾斜角: 57.0°
公転周期: 92.0分

ペイロードと実験内容

ディスカバリーには、以下のペイロードが搭載されました。

1. 第一ペイロード：USA-89 (DoD-1)

国際衛星識別符号: 1992-086B
国防総省がシャトルに搭載した最後の主要貨物
USA-40 (STS-28で打ち上げ)以来の、衛星データシステム2軍事通信衛星の3基目の打ち上げ

2. 第二ペイロード：ゲット・アウェイ・スペシャル (GAS)

貨物室に取り付け
軌道上デブリレーダー測定球 (ODERACS)
シャトルグロー実験/極低温ヒートパイプ実験 (GCP)

3. ミッドデッキ研究

宇宙でのマイクロカプセル (MIS-l)
宇宙での組織損失 (STL)
視覚機能テスター (VFT-2)
宇宙放射線の影響と活性化モニター (CREAM)
放射線モニタリング装置 (RME-III)
流体の獲得と補給の実験 (FARE)
手持ち地球指向リアルタイム協力下利便型位置調整・環境システム (デジタルカメラ利用実験、HERCULES)
戦場レーザー収集センサーテスト (BLAST)
防衛システムの最適利用のための雲の特性調査 (CLOUDS)

これらの実験は、宇宙環境が人間の健康や材料に与える影響、宇宙空間における流体の挙動、地球観測技術の開発など、多岐にわたる分野の研究を目的としていました。

ミッションの意義

STS-53は、国防総省との協力によるミッションであり、軍事通信衛星の打ち上げや、将来の防衛技術開発に繋がる実験が行われました。また、様々な科学実験を通じて、宇宙空間の理解を深めることにも貢献しました。

関連項目

宇宙科学
スペースシャトル
スペースシャトルのミッション一覧
有人宇宙飛行の一覧
Nikon NASA F4

外部リンク

NASA mission summary - ウェイバックマシン（2001年1月5日アーカイブ分）
STS-53 Video Highlights - ウェイバックマシン（2007年10月12日アーカイブ分）

もう一度検索