SWCC (日本の非鉄金属メーカー)

SWCC株式会社（エスダブリューシーシー）

SWCC株式会社は、電線・ケーブル等の製造、加工、販売を主な事業とする日本の企業です。前身は昭和電線電纜株式会社で、その英文社名「Showa Electric Wire & Cable Co., LTD.」の頭文字が現在の社名SWCCの由来となっています。このSWCCは、商品ブランドとしても広く認知されています。

概要

SWCCは、電線業界における大手4社の一角を担っており、住友電工、古河電工、フジクラと並び称されます。事業内容は多岐にわたり、電力ケーブル、電線、電力機器、巻線などのエネルギーシステム事業、光ファイバケーブル、光加工品、ワイヤーハーネスなどの通信デバイス事業、免震部材や事務機器用部品などのデバイス事業を展開しています。特に、ディップフォーミング方式（DIP）による無酸素銅線材（MiDIP）の製造は国内で唯一の技術です。

企業ステートメントとして「Creating for the Future」を掲げ、未来を創造する企業としての姿勢を示しています。

所在地

• - 本社: 神奈川県川崎市

製造拠点

• - 相模原事業所：神奈川県相模原市
• - 仙台事業所：宮城県柴田郡柴田町
• - 三重事業所：三重県いなべ市
• - 愛知工場：愛知県豊川市
• - 古河工場：茨城県古河市

営業所

• - 国内：札幌、仙台、名古屋、大阪、広島、福岡
• - 海外：中国、ベトナム

沿革

• - 1936年（昭和11年）: 昭和電線電纜株式会社設立。東京電気株式会社（現・東芝）から独立。
• - 1949年（昭和24年）: 東京証券取引所1部に株式上場。
• - 1951年（昭和26年）: 米国GE社と技術援助契約を締結。
• - 1961年（昭和36年）: 相模原工場操業開始。
• - 1968年（昭和43年）: 三重工場操業開始。
• - 1972年（昭和47年）: 仙台工場操業開始。
• - 1989年（平成元年）: 米国GE社からCELEC技術・ディップフォーミング技術に関する権利を全面譲受。
• - 1990年（平成2年）: 海老名工場操業開始。
• - 1995年（平成7年）: 愛知工場操業開始。
• - 2006年（平成18年）: 持株会社体制へ移行し、商号を昭和電線ホールディングス株式会社に変更。同時に、昭和電線ケーブルシステム株式会社、昭和電線デバイステクノロジー株式会社を設立。
• - 2011年（平成23年）: 富通集団有限公司と業務提携。
• - 2015年（平成27年）: 昭和電線ケーブルシステムが株式会社エクシムを吸収合併。
• - 2017年（平成29年）:

- 昭和電線ケーブルシステムが昭和電線デバイステクノロジー株式会社及び昭和電線ビジネスソリューション株式会社を吸収合併。
- 本社を東京都港区から神奈川県川崎市に移転。

• - 2019年（令和元年）: 株式会社ユニマックを完全子会社化し、昭和電線ユニマック株式会社に商号変更。
• - 2023年（令和5年）: 昭和電線ケーブルシステム及び昭和電線ユニマックを吸収合併し、商号をSWCC株式会社に変更。

事業内容

SWCCは、以下の4事業を中心に、社会インフラ市場、電機・電子・情報機器市場に向けた事業を展開しています。

1. エネルギー・インフラ事業
- 電線・ケーブル：電力ケーブル、アルミ線
- 機器電材：免震装置

2. 通信・産業用デバイス事業
- 光ファイバケーブル、光加工品
- 機器用電線、通信ケーブル
- 制振・制音デバイス、精密デバイス、ワイヤーハーネス

3. 電装・コンポーネンツ事業
- 巻線、裸線、銅合金

4. 新規事業
- 自動車用電線
- 医療・FA・ネットワーク

国内グループ企業

詳細な情報は公式ウェブサイトを参照。

海外グループ企業

• - 中国
• - ベトナム

かつて存在した関係会社

• - 昭和電線ケーブルシステム株式会社：2023年4月1日にSWCC株式会社に吸収合併。
• - 昭和電線ユニマック株式会社：2023年4月1日にSWCC株式会社に吸収合併。
• - 昭和電線デバイステクノロジー株式会社：免震部材、制震部材、制音部材等のデバイス事業を担当。2017年4月1日に昭和電線ケーブルシステムに吸収合併。
• - 株式会社エクシム：三菱電線工業との合弁会社。2015年10月にSWCCが完全子会社化後、2017年4月1日に昭和電線ケーブルシステムに吸収合併。
• - 株式会社ユニマック：フジクラとの合弁会社。2019年10月にSWCCが完全子会社化し、昭和電線ユニマック株式会社に社名変更。

不祥事

• - 2021年7月、子会社である昭和電線ケーブルシステムにおいて、過去に販売した製品の一部について品質試験に関する不整合が発覚。特別調査委員会を設置し調査開始。
• - 2023年1月、昭和電線ホールディングスが子会社である昭和電線ケーブルシステムの製品品質管理における不適切さを発表。

外部リンク

• - SWCC株式会社

この情報に基づいて、SWCC株式会社は電線・ケーブル業界において重要な役割を果たしており、技術力と事業展開の両面で成長を続けている企業であることがわかります。

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