She is

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『She is』（シー・イズ）は、日本のシンガーソングライターである今井美樹によって、2004年11月3日にリリースされた通算16枚目のオリジナルアルバムです。本作は、特殊なコピーコントロールCDという形式で発売され、当時の発売元は東芝EMIでした。

このアルバムの制作にあたっては、「ニューミュージック」と日本の「歌謡曲」、それぞれの音楽スタイルが持つ魅力的な要素を調和させ、一つの美しい融合点を見出すことがコンセプトとして掲げられました。異なるジャンルの境界を越え、新たなサウンドを生み出す試みが行われています。

収録曲には、アルバムに先行して発表されたシングル曲「おもいでに捧ぐ」とそのカップリング曲である「Don't Be Afraid」が含まれており、これらの楽曲がアルバム全体の方向性を示す役割を果たしています。

楽曲の作曲については、今井美樹のパートナーである布袋寅泰が大部分を手がけています。彼の作曲による楽曲は、今井のヴォーカルの魅力を引き出す核となっています。また、今井の作品には初参加となる南佳孝が、本作のために2曲を提供しています。南佳孝の参加は、アルバムの音楽性に多様な彩りを加えています。

作詞家陣も非常に豪華な顔ぶれが揃っています。今井の初期の代表曲にも関わった岩里祐穂が、本作で久々に詞を提供しています。そして、特に注目されるのが秋元康の参加です。彼は、シングル曲「彼女とTIP ON DUO」以来、実に16年ぶりに今井美樹への作詞を行っています。秋元康が今井のアルバム収録曲に詞を提供するのは、本作が初めてのことであり、この点でも『She is』は特筆すべき一枚となっています。

アルバムのサウンドを支えるのは、国内外から集結した一流のミュージシャンたちです。ヴォーカルは今井美樹自身が担当し、一部の楽曲ではコーラスも兼任しています。ギターパートでは、布袋寅泰が全曲のエレキギターと多くのギターソロを担当し、そのダイナミックな演奏で楽曲をリードしています。今剛もアコースティックギターやエレキギター、ギターソロ、さらにペダルスティールで参加し、サウンドに深みと広がりを与えています。

リズムセクションは、ドラムに山木秀夫が全曲にわたって参加し、堅実なビートを刻んでいます。ベースは、高水健司とクマ原田が楽曲ごとに担当し、それぞれのスタイルでリズムを支えています。キーボード奏者としては、小島良喜がアコースティックピアノ、ハモンドオルガン、エレクトリックピアノを演奏し、坂本昌之も同様にピアノやオルガン、エレクトリックピアノで参加しており、楽曲の雰囲気に合わせた繊細な演奏を聴かせます。

ストリングスアレンジメントと指揮はサイモン・ヘイルが担当し、ゲヴィン・ライト率いるザ・ロンドン・セッション・オーケストラが演奏しています。これにより、楽曲は一層豊かな響きと感動的なスケールを獲得しています。その他、仁科かおりがコーラス、大石真理恵がパーカッション、岸利至がプログラミングとプロデュースアシスタントとして制作に関わり、アルバム全体のサウンドメイキングに貢献しています。

『She is』は、音楽ジャンルの垣根を越えるという明確なコンセプトのもと、布袋寅泰を中心とした作曲陣、多彩な作詞家陣、そして国内外のトップミュージシャンの演奏が一体となって作り上げられた作品です。今井美樹のキャリアにおいて、新たな音楽的探求と表現が結晶したアルバムと言えるでしょう。

（本記述は、アルバムに関する公開情報を基に作成されています。）

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