Smart Game Format

Smart Game Format (SGF)

Smart Game Format（SGF）は、ボードゲームの棋譜を保存するために使用されるコンピュータファイルフォーマットです。オープン・コンテント・ライセンスの下で提供されています。

概要

1987年に最初のバージョンが提案され、1999年の第4版が最新版です。SGFフォーマットは特に囲碁で広く普及していますが、他のボードゲームにも対応しています。

歴史

SGFは、Smart Go Boardの作者であるAnders Kierulfによって1987年に提案されました。当初はコンピュータ[[囲碁]]の標準として提案されましたが、広く受け入れられませんでした。その後、1990年に発表された彼の博士論文で、Smart Go Board用のファイルフォーマットとして仕様書が付録として追加されました。この1987年/1990年版が最初のバージョン（FF[1]）であり、囲碁、リバーシ、チェス、ナイン・メンズ・モリスの4種類のボードゲームに対応していました。

1993年には、Martin MüllerがSGFの仕様を整理し、第3版（FF[3]）を発表しました。このバージョンでは、対応するゲームに五目並べ、連珠、シャンチー、将棋が追加されました（仕様では五目並べと連珠は同一として扱われています）。

1997年には、Arno Hollosiが第3版に新機能を追加した第4版（FF[4]）を発表しました。

1999年には第5版（FF[5]）の制定に向けた議論が開始されましたが、正式な発表には至っていません。また、2002年にはXMLを採用したXGFフォーマット（XML Game Format）が提案されましたが、広く採用されていません。

対応ボードゲーム

SGFファイルのGMプロパティはゲームの種類を示しています。FF[4]では、1から40までの40種類が定義されています。

SGFが対応している主なボードゲームは以下の通りです。

囲碁
リバーシ
チェス
ナイン・メンズ・モリス
五目並べ
連珠
シャンチー
将棋

仕様

データ形式

SGFはテキストベースのデータ形式を採用しており、ゲーム情報の保存に木構造を使用しています。この木構造では、単純な変化を容易に追加できます。木構造はセミコロン（;）で親ノードと子ノードを区切り、半角丸括弧（(と)）で兄弟ノードのグループを表記します。ノードには、プロパティ名[プロパティ値]という形式でプロパティが指定されます。

プロパティ

プロパティ名は、大文字アルファベットのみで定義されています。ノードにおける指定は順不同で行うことができます。プロパティは大別して、根（SGFバージョン(FF)、ゲーム種類(GM)など根ノードでのみ指定可能）、ゲーム情報（黒番と白番のプレイヤー名(PB, PW)、コミ(KM)など一局ごとの情報）、セットアップ（最初から置かれている黒石と白石(AB, AW)など、最初の局面を示す情報）、着手（黒番の着手(B)、白番の着手(W)など）、その他（コメント(C)、悪手(BM)など）に分類されます。

関連項目

棋譜

外部リンク

公式サイト（英語）
棋譜再生・編集ソフト　Kiin Editor - 日本棋院
Smart Game Format（英語） - Sensei's Library

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