Socket 478

Socket 478とは

Socket 478（別名：Socket N）は、インテルが開発したCPUソケットの一種で、主にPentium 4やCeleronシリーズのCPUで採用されました。このソケットは、単なる電子部品としてのソケット自体を指すだけでなく、関連する規格や、このソケットに対応するCPUの仕様全体を包括的に指す言葉としても用いられます。

概要

Socket 478は、2002年1月にNorthwoodコアのPentium 4と共に、デスクトップPC向けのCPUソケットとして登場しました。その後、モバイルPC向けのCPUにも採用され、PrescottコアのPentium 4など、後継のCPUにも引き継がれ、長きに渡りインテルCPUを支えました。

仕様

Socket 478は、前世代のSocket 423と同様に、インテルのQuad Data Rate（QDR）テクノロジーを活用しています。これにより、FSB（Front Side Bus）のクロックレートの4倍の速度でデータを転送することが可能です。例えば、400MT/sのバスは、100MHzのクロック信号で動作しながら、3.2GB/sのデータをチップセットに提供できます。

バスプロトコル

AGTL+
FSB（P4バス）
400MT/s
533MT/s
800MT/s

互換性

Socket 478は、Willametteコア、Northwoodコア、Prescottコアといった複数の世代に渡って採用されたソケット規格ですが、互換性に関しては注意が必要です。BIOSやサポート電圧など、バス仕様以外の要素も影響するため、Socket 478末期に製造されたマザーボードであっても、初期のCPUが必ずしも動作するとは限りません。

また、デスクトップ用とモバイル用ではVcore（コア電圧）の定義が異なるため、そのままでは意図しない電圧がCPUに供給される可能性があります。そのため、基本的にデスクトップ用とモバイル用CPUの間には互換性はないと考えるべきです。

さらに、Socket 479、Socket M、Socket Pといった後継のソケット規格とは電気的な互換性がなく、誤挿入を防止するためにピン配列が異なっています。ただし、Socket 479を採用したPentium MやCeleron Mについては、Socket 478への変換アダプタが一部メーカーからリリースされましたが、その動作が保証されるマザーボードは限られていました。

採用製品

Socket 478は、以下のCPUで採用されました。

Intel
NetBurstマイクロアーキテクチャ
Willametteコア
Northwoodコア
Prescottコア

関連項目

プラットフォーム (コンピューティング)

外部リンク

Socket information

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