SoftBank 203SH

AQUOS PHONE Xx 203SH

AQUOS PHONE Xx 203SH（アクオスフォン ダブルエックス ニーマルサンエスエイチ）は、シャープが設計したソフトバンクモバイル専用の第3.9世代移動通信システム（SoftBank 4G）に対応したスマートフォンです。本端末は、SoftBank スマートフォンシリーズの中で特に目を引くフラッグシップモデルとして登場しました。

概要

このデバイスは、NTTドコモのAQUOS PHONE ZETA SH-02Eを基本に設計されており、後発モデルならではの軽量化や改良がなされています。前モデルの106SHから大幅にスペックが向上し、1.5GHzのクアッドコアCPUを採用し、RAM容量は2GBに増加しています。オペレーティングシステムは最新のAndroid 4.1です。また、カメラ機能も強化され、1630万画素の裏面照射型CMOSカメラが搭載されています。

さらに、NFC（近距離無線通信）にも対応しており、NFCを利用した決済サービスにも今後対応予定です。ただし、NFC機能を利用するためには、206SHに移行する必要があります。既存のmicroSIMカードはそのまま使えないため、新たにNFC対応のものを取得する必要があります。

ディスプレイ

メインディスプレイは当初SuperCGシリコンを採用する予定でしたが、バッテリーの持続時間を考慮してIGZO液晶に変更されました。このような仕様変更は発表後には稀であり、メーカーの柔軟性が伺えます。バッテリーは2200mAhで、SH-02Eの2320mAhよりも若干少ないですが、省エネ設計により連続通話時間は顕著に向上しています。ただし、バッテリーの交換はできず、有償修理として提供される仕組みです。

デザイン

AQUOS PHONE Xx 203SHは、正面から見るとシンプルな長方形ですが、側面からリアにかけては緩やかな曲線が施されており、特徴的なデザインを形成しています。また、正面の下部にはホームボタンが配置されており、スリープ状態からの解除もスムーズに行えます。このボタンはクイック起動キーとしても機能します。

歴史

このモデルは2012年10月9日にソフトバンクモバイルから正式に発表され、2013年3月8日にはついに発売が開始されました。同年の3月2日から10日までの期間には、関東を中心とした地域でテレビコマーシャルが放映されています。これは、改良を施した新機種を広く知ってもらうための重要な戦略の一環です。

関連モデル

AQUOS PHONE Xx 203SHの先代機種にはAQUOS PHONE Xx 106SHが存在し、同様に強力な機能を提供しています。さらに継続的に進化するシリーズとして、後続機種のAQUOS PHONE Xx 206SHが発表されています。また、兄弟機種としてNTTドコモ向けのAQUOS PHONE ZETA SH-02Eや、au向けのAQUOS PHONE SERIE SHL21もあります。

AQUOS PHONEシリーズは、さまざまな消費者ニーズに応える形で進化を続けており、シャープは常に市場のトレンドを視野に入れた革新的な製品の投入を目指しています。

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