SoftBank 705SC

SoftBank 705SCは、韓国のサムスン電子が開発し、ソフトバンクモバイルから発売されたW-CDMA通信方式に対応した携帯電話端末です。サムスン電子としては日本市場向けの2機種目であり、初のスライド型モデルとなりました。デザインは、海外向け機種や後継機の706SCと共通する、伸びやかな印象が特徴的です。

主な機能とサービス

• - PCドキュメントビューワ
• - ミュージックプレイヤー (AAC対応)
• - 着うたフル
• - Bluetooth
• - S!アプリ（メガアプリ）
• - TVコール
• - トライリンガル (日本語・英語・韓国語)
• - デルモジ表示
• - レコメール
• - 電子コミック

特徴

705SCは、サムスン電子が日本で展開する2番目のモデルであり、初のスライド式デザインを採用した点が特徴です。そのデザインは、海外モデルや後継機種の706SCと共通する、流れるようなラインが特徴です。キー部分の中央には、メッキで縁取られた逆台形の方向キーが配置されており、デザインのアクセントになっています。

前モデルの804SSは、日本市場向けのユーザーインターフェースを搭載しており、海外メーカーの携帯電話としては使いやすいという評価を得ていました。しかし、一部には海外機種特有の仕様も残っていました。705SCでは、前モデルの特徴であった薄さをさらに追求し、スライド式3G携帯電話としては当時国内最薄となる12.9mmを実現しました（2006年10月時点）。

ユーザーインターフェースは804SSを踏襲しつつ、簡易留守録機能の追加、メール保存件数の増加、メニュー画面の種類の増加など、細部にわたって改善が加えられています。ハードウェア面では、Bluetooth V1.2対応、外部メモリとしてMicroSDカードへの対応が追加されています。

ただし、QRコード読み取り、赤外線通信、Felica（おサイフケータイ）などの機能は搭載されていません。また、カメラ機能に関しても、マクロ撮影ができないなど、コストパフォーマンスを重視した機種であると言えます。

発売から2ヶ月後には、3Gハイスピードに対応した709SCが発売されたため、705SCはわずか4ヶ月という短い期間でカタログから姿を消すことになりました。カタログ掲載期間の短さでは、2008年末に日本市場から撤退したノキアのNokia E71が1ヶ月で最も短い記録を持っています。

沿革

• - 2006年7月19日：テュフ・ラインランド・ジャパン(TUV)による技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号005XYAA0029、005NYDA0090）
• - 2006年8月4日：TUVによる技術基準適合認定の設計認証を取得（設計認証番号A06-0146005）
• - 2006年9月22日：TUVによる技術基準適合証明の工事設計認証を取得（工事設計認証番号005XYAA0036、005NYDA0103）
• - 2006年10月14日：発売開始

関連項目

• - ソフトバンクモバイルの端末一覧

外部リンク

• - SoftBank705SC｜SoftBank

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