SoftBank 825SH

ソフトバンク825SHは、2008年7月3日にソフトバンクモバイルから発売された、シャープ製の携帯電話端末です。この端末は、W-CDMA通信方式に対応しており、当時のモバイル通信環境における高速データ通信を可能にしていました。PANTONE社とのコラボレーションモデルとして、デザイン面でも特徴的な一台です。

デザインと特徴

825SHは、PANTONEケータイシリーズの2機種目として登場しました。初代の812SHと比較すると、カラーバリエーションは少なめですが、基本色はしっかりと揃えられています。デザインは、816SHの後継機種としての位置づけであり、先代機種の角張ったデザインから一転し、丸みを帯びた直方体形状を採用しています。これにより、より親しみやすい印象を与えています。また、操作キーを画面側に配置しないフルスライダー型を採用しており、913SHと同様の操作感を実現しています。

シャープは、この端末を中国市場向けにはSH8010Cという名称で販売しており、デザインは共通です。

ディスプレイには、高画質化を追求したNewモバイルASV液晶が搭載され、リフレクトバリアコート、SV (Super Vivid)エンジン＋、バックライト制御といった技術が投入されています。これにより、より鮮やかでクリアな表示が可能になりました。

主な機能とサービス

825SHには、以下のような機能やサービスが搭載されています。

ミュージックプレイヤー: 音楽を再生して楽しむことができます。
Bluetooth: ワイヤレスで他のデバイスと接続できます。
赤外線通信 (IrDA): 高速赤外線通信に対応しており、データ転送が可能です。
フィーリングメール: メールに感情を込めることができる機能です。
カスタムスクリーン: 画面表示をカスタマイズできます。
バイリンガル: 多言語に対応しています。
QRコード読み取り・作成: QRコードの読み取りと作成が可能です。
ドキュメントビューア: Microsoft Word (.doc)、Microsoft Excel (.xls)、Microsoft PowerPoint (.ppt)、PDFデータ (.pdf)などのファイルを表示できます。

不具合とサービス変更

2008年9月5日には、サービス仕様変更の対応や「S!おなじみ操作」利用時の不具合に関する情報が公開されています。

関連情報

この端末に関連する情報として、以下のものがあります。

ソフトバンクモバイルの端末一覧: ソフトバンクモバイルが過去に販売した端末を確認できます。
ワンセグ: 当時、携帯電話で視聴可能だったテレビ放送です。
SoftBank 812SH: 初代のPANTONE社とのコラボレーションモデルです。
SoftBank 830SH: 3代目のコラボレーションモデルで、812SHの後継機種です。
中野梓: 人気アニメ「けいおん!」のキャラクターで、作中でこの端末を使用しています。
CM: キャメロン・ディアスがCMに起用されました。

825SHは、PANTONEとのコラボレーションによるデザイン性、高画質液晶、そして多彩な機能を備えた端末として、当時の携帯電話市場において注目を集めた一台でした。

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