SoftBank 911SH

ソフトバンク911SH (AQUOSケータイ 2nd MODEL) の詳細解説

ソフトバンク911SHは、2006年11月25日にソフトバンクモバイルから発売された、シャープ製のW-CDMA方式携帯電話端末です。通称「AQUOSケータイ 2nd MODEL」として知られ、大ヒットを記録したSoftBank 905SHの後継機として登場しました。

基本スペックの進化

前モデルから多くの点がブラッシュアップされており、特に以下の点が強化されています。

液晶画面: 2.6インチから3.0インチへと大型化し、より見やすくなりました。
薄型化: 厚みが27mmから22mmにスリム化され、携帯性が向上しました。
軽量化: 重量が143gから138gに軽量化され、持ち運びやすくなりました。
バッテリー容量: 910mAhから940mAhに増強され、より長時間使用が可能になりました。

また、操作性においては、従来の機種とほぼ同じ感覚で操作できる「S!おなじみ操作」に対応しており、ユーザーはスムーズに移行することができました。

機能面での変更点

一方で、以下の点が変更・廃止されています。

スピーカー: ステレオスピーカーからモノラルスピーカーに変更されました。
チューナー: 地上アナログテレビ放送チューナーとFMラジオチューナーが非搭載となりました。

ワンセグ機能

ソフトバンク911SHは、ワンセグ機能に注力しており、以下の特長があります。

連続再生時間: TVアンテナ付きステレオイヤホンマイクを使用した場合、約5時間の連続再生が可能です。
オーディオチップ: YAMAHA製のオーディオチップを搭載し、様々なサウンド効果を楽しむことができます。
電波状況表示: この機種以降、ソフトバンクのシャープ製ワンセグ端末では、電波状況が5段階で常時表示されるようになり、アンテナの調整が容易になりました。

録画・再生機能

ワンセグの録画・再生機能も充実しており、以下の機能が搭載されています。

録画: microSDカードへの録画が可能で、最大4時間30分までの連続録画ができます。
予約録画: Gガイドモバイルを利用した予約録画が可能です。
繰り返し録画: 指定した時間に毎日録画する機能もあります。
再生: 早送り（1.33～120倍速の5段階）、早戻し（2～120倍速の4段階）、スキップ再生、マーカー機能、リピート再生など、多彩な再生機能が搭載されています。
編集: 録画した映像を分割編集する機能も備わっています。

その他の機能・サービス

ソフトバンク911SHには、以下の主要な機能やサービスが搭載されています。

ミュージックプレイヤー
赤外線通信（IrDA）： 高速赤外線に対応
マイ絵文字
フィーリングメール
カスタムスクリーン
バイリンガル対応
QRコード読み取り・作成
ドキュメントビューア： Microsoft Word、Excel、PowerPoint、PDFデータに対応
顔認証機能
シークレットモード

Bluetoothプロファイル

Bluetoothは以下のプロファイルに対応しています。

HFP（ハンズフリー）
HSP（ヘッドセット）
OPP（オブジェクトプッシュ）
FTP（ファイル転送）
BIP（ベーシックイメージング）
DUN（ダイヤルアップネットワーク）

デジタルカメラ

高画質のデジタルカメラ機能を搭載しており、様々なシーンで写真撮影を楽しむことが可能です。

不具合情報

2015年10月9日以降、2016年1月1日以降に日付を正しく表示できない不具合が報告されています。

販売実績と評価

発売当初から高い人気を誇り、2006年12月から2007年2月まで3ヶ月連続でワンセグ機種の売上1位を記録しました。後継機種であるSoftBank 912SHが発売された後も、2008年1月にはソフトバンク携帯電話内でベスト10位にランクインするなど、ロングセラーモデルとして評価されています。

関連情報

ソフトバンクモバイルの端末一覧
AQUOSケータイ
SoftBank 905SH
SoftBank 912SH

もう一度検索