T・J・ホッケンソン

トーマス・ジェームズ・ホッケンソン：NFLを代表するタイトエンド

トーマス・ジェームズ・ホッケンソン（Thomas James Hockenson, 1997年7月3日 - ）は、アメリカ合衆国アイオワ州デモイン出身のプロアメリカンフットボール選手です。現在はNFLのミネソタ・バイキングスに所属し、タイトエンドとして活躍しています。

大学時代：アイオワ大学での活躍

ホッケンソンはアイオワ大学に進学後、2年目の2017年シーズンから公式戦に出場。同じポジションのノア・ファントと共に先発を務め、その才能を開花させました。特に、全米ランキング上位のオハイオ州立大学との試合では、5回のレシーブで71ヤードを獲得、2つのタッチダウンを記録し、チームの勝利に大きく貢献しました。

2018年シーズンには、46回のレシーブで716ヤードを獲得、6つのタッチダウンを記録。カレッジで最も優れたタイトエンドに贈られるジョン・マッキー賞を受賞し、その実力を証明しました。シーズン終了後、2019年のNFLドラフトにアーリーエントリーすることを決意しました。

プロ入り後：デトロイト・ライオンズでの躍進

2019年のNFLドラフトでは、全体8位という高い評価を受け、デトロイト・ライオンズに入団。4年総額1,980万ドルのルーキー契約を結びました。

デビュー戦となったアリゾナ・カージナルス戦では、131レシーブ獲得ヤード、1つのレシービングTDを記録。タイトエンドのルーキーによるデビュー戦での最多レシーブ獲得ヤードのNFL記録を更新するという衝撃的なデビューを飾りました。このシーズンは、32レシーブ、367レシーブ獲得ヤード、2つのレシービングTDを記録しました。

2020年シーズンには、第7週のアトランタ・ファルコンズ戦で、マシュー・スタッフォードからのパスを受けて決勝点となるレシービングTDを記録。67レシーブ、723レシーブ獲得ヤード、6つのレシービングTDを記録し、自身初となるプロボウルに選出されました。

2021年シーズンは、61レシーブ、583レシーブ獲得ヤード、4つのレシービングTDを記録しました。

2022年シーズンには、ライオンズから5年目の契約オプションを行使されました。第4週のシアトル・シーホークス戦では179レシーブ獲得ヤードを記録し、ライオンズのタイトエンドによる1試合最多レシーブ獲得ヤードの記録を更新しました。

ミネソタ・バイキングスへの移籍と更なる飛躍

2022年11月1日に、ドラフト指名権とのトレードでミネソタ・バイキングスへ移籍。2年ぶりにプロボウルに選出されました。

2023年8月31日には、バイキングスと4年総額6,850万ドルの契約延長に合意。2023年シーズンはキャリアハイとなる960レシーブ獲得ヤードを記録しましたが、2023年12月26日に前十字靱帯と内側側副靱帯の負傷により、手術を受け、残りの試合を全休しました。

ホッケンソンは、その卓越した身体能力と高い技術で、NFLを代表するタイトエンドとしての地位を確立しました。今後の活躍が期待される選手の一人です。

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