TAKA (Libraian)

TAKA

日本のミュージシャン、俳優、実業家。ロックバンド「La'cryma Christi」およびユニット「Libraian」のボーカリストとして活動する傍ら、株式会社ベルエトワールの代表取締役社長、そしてジュエリーエネルギーアドバイザーとしての顔も持つ。

来歴

1989年、大学でギタリストのHIROと出会い、音楽を通じて意気投合する。偶然にも二人は同じ大阪市内のマンションに居住しており、ある時、TAKAの部屋から流れていたハードロックの旋律がきっかけとなり、HIROからバンドに誘われた。二人は「WYYERN」での活動を経て、1991年に「STRIPPE-D-LADY」を結成。その後、大学の後輩であったベーシストのSHUSEを迎え、1994年にバンド名を「La'cryma Christi」に改める。1997年5月8日、シングル「Ivory trees」をポリドール・レコードよりリリースし、メジャーデビューを果たした。

バンド活動の一方で、1999年にはテレビドラマ『天国のKiss』にミュージシャン役で出演。劇中のライブシーンにはLa'cryma Christiの実際の映像が使用された。しかし、音楽性や活動方針の違いから、2007年1月20日にLa'cryma Christiは解散。解散後、TAKAは単独での音楽活動も視野に入れていたが、ギターのHIROが「これからもTAKAの傍らでギターを奏で、共に音楽を続けていきたい」と強く望んだことから、二人は新たなユニット「Libraian」を結成するに至る。2009年10月24日には、他のオリジナルメンバーと共に「V-ROCK FESTIVAL '09」にLa'cryma Christiとして出演し、「一夜限り」と銘打ちつつも、この出演を機にバンドとしてのツアー開催を発表した。

人物

身長は177cmで、非喫煙者。その最大の特徴は、力強くも伸びやかなハイトーンボイスであり、La'cryma Christiのサウンドを象徴する要素の一つとなっている。バンドの楽曲の歌詞は、ほとんどTAKA自身が手掛けており、パソコンを使わず、ノートとペンを用いて言葉を紡ぎ出す独自のスタイルを貫いている。作詞とは「歌詞に言霊を宿すこと」であると語る。

ライブでのMCも印象的で、「TAKAを呼ぶ声が小さいな！」「だーれーかーなっ？（メンバー紹介時）」といった観客との掛け合いや、「ここにいる5人とお前達全員でLa'cryma Christiです！」といった定番のフレーズで、会場の一体感を高めている。

音楽活動以外にも、舞台を中心に俳優としても活躍。さらに、自身がプロデュースするブランド「ROYAL JUNKIE」を立ち上げ、ジュエリーデザイナーやテキスタイルデザイナーとしてもそのクリエイティビティを発揮している。

個性的な一面も多く、ギタリストのHIROからは「不思議な感じで宇宙人のよう」と評されている。TAKA自身はHIROについて「僕にとって空気のような存在。多分前世でも一緒に曲とか作っていたんじゃないかと思う」と語る。

料理が得意で、我流ながら何でも作れるという。特に得意料理は「うなたま丼」で、そのレシピを自身のブログで公開したこともある。HIROはTAKAが作ったラーメンを「世界で一番おいしい」と絶賛している。また、絵を描くことを趣味とし、オフの日には時間を忘れて没頭するという。描いた絵をブログにアップすることも多く、自身の自画像を「タカリザの微笑み」と名付けた。

過去には愛犬のシーズー犬「不二子」（2011年没）と暮らし、ブログにも度々登場させていた（不二子がブログを書いている、と表現）。現在は別の愛犬ショコラを飼っている。閉所が苦手で、2006年のLa'cryma Christi北京公演時には、警護のSPの隙を突いてホテルの地下ビーチから逃走したエピソードがある。両親ともにB型であることから、自身の性格を「B型のサラブレッドなため自由奔放」と分析。蚊に刺されることを「モスキートkiss」とユニークに表現する感性も持ち合わせている。

2011年からは、宝石のエネルギーに関する専門家である岡本憲将氏に師事し、氏の一番弟子としてジュエリーエネルギーアドバイザーの資格を取得。現在は「岡本 敬人（おかもと たかひと）」名義で講師としても活動し、宝石の持つ力を通じたカウンセリングや講習会などを開催。これまでに500名以上の宝石ヒーリングを手掛けている。

交友関係

同時期に活躍したロックバンド、SIAM SHADE|SIAM_SHADEの栄喜とは親しい関係にある。また、氷室京介からは自身のブランド「ROYAL JUNKIE」の新作発表会に際し、花を贈呈されている。ブラザートムとは『笑っていいとも!』の「テレフォンショッキング」でお友達紹介された経緯がある。その他にも、桑名正博、DAIGO、キリト、貴水博之、樋口宗孝、バンドではG.D.FLICKERS、お笑い芸人の高井俊彦、たむらけんじ、西川晃啓、海原やすよ・ともこ、事務所の後輩である現王園崇、出演作で共演した須賀貴匡や渡航輝、水谷八重子など、幅広い分野の人物と交流がある。特にLa'cryma Christi活動期には、Gacktと非常に親密で、テレビやラジオでの共演も多かった。

エピソード

2000年12月29日、フジテレビ系列の長寿番組『笑っていいとも!』の名物コーナー「テレフォンショッキング」に出演。これは、20世紀最後の「テレフォンショッキング」出演者として記録されている。翌日、21世紀最初のゲストとしてSURFACEを紹介した。遡ること以前にも、La'cryma Christiとして同コーナーに出演し、MALICE MIZER|MALICE_MIZERを紹介したことがある。

作品・出演

ディスコグラフィ

Story (2003年、シングル)

書籍

悲しいクローンの君へ (1999年9月9日、エッセイ集)
Life Scope (2005年9月22日、セルフフォト&エッセイ集)

主な出演

テレビドラマ

天国のKiss (1999年、テレビ朝日) - 朝倉周也 役

バラエティ

Heart Rock cafe (BS朝日系列) - 司会
ピンクパパラッチ
王様のブランチ
パパパパパフィー
笑っていいとも

DVDドラマ

切なく泣ける「恐い話」 (2004年) - 坂本真一 役
La'cryma Christi TAKA in 『NOEL』 (2003年)

舞台

ROPE〜ロープ〜 (2006年)
LOVE LETTERS (2007年)
四人は姉妹 (2008年) - ホーマー 役 (代役)
おはようおじさん (2009年) - ゲスト出演

映画

NOEL (2003年) - みかさ 役

ラジオ

TAKAのミディアムレア (2003年 - 2005年、東海ラジオ放送)
SWEET TRANCE GENERATION (栃木放送 他)
La'cryma Christi LOVE PARTY (1998年 - 1999年、TBSラジオ)
FM ROCK KIDS (1997年、AIR-G')
* RADIO SWEET TRANCE (2000年 - 2001年、東海ラジオ放送)

TAKAは、音楽活動を軸に置きながらも、俳優、デザイナー、経営者、そしてジュエリーエネルギーアドバイザーとして、常に新たな表現や活動の場を追求し続けている。

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