TBSテレビ系列平日昼の情報番組枠

TBSテレビ系列平日昼の情報番組枠：歴史と変遷

TBSテレビ系列で平日昼に放送されている情報番組枠は、1968年の番組開始以来、様々な番組が放送されてきました。その歴史は、成功と失敗、視聴率の変動、そして社会情勢の変化を反映した興味深いものです。

初期から1990年代

1968年、最初の番組『0スタジオ おんなのテレビ』がスタートしました。しかし、ライバル番組であるNET（現・テレビ朝日）系列の『アフタヌーンショー』の存在は大きく、後続番組『お昼にあいましょう』はわずか半年で終了してしまいました。その後はクイズ番組や帯ドラマ『ポーラテレビ小説』などが放送され、視聴率獲得に苦戦する時代が続きました。

1985年には、山城新伍を司会に迎えた『新伍のお待ちどおさま』が開始され人気番組となります。しかし、山城の多忙化などを理由に1990年に終了。その後は『ぴりっとタケロー』『悠々!お昼です』など、短期間で終了する番組が続きました。この時代は、バラエティ番組やクイズ番組が中心で、情報番組としての確立には至っていませんでした。視聴者のニーズの変化や、他局との競争激化が、番組の短命化に繋がった要因と考えられます。

2000年代：新たな試みと視聴率の変動

2000年4月、福留功男を司会に迎えた『ベストタイム』がスタートしました。開始時間を11時台に早めたこの番組は、それまでの番組と比べて長期にわたる放送となり、ある程度の安定性をもたらしました。しかし、2004年には編成の都合で終了し、再び低迷期に入ります。

その後、『はぴひる!』、『（特）情報とってもインサイト』、『きょう発プラス!』と短期間の番組が続き、視聴率は伸び悩みました。2006年に放送を開始した『ピンポン!』は、時間帯2位を記録するなど、一定の成果を収めたものの、大きな飛躍には至りませんでした。番組構成やターゲット層の選定、競合番組との差別化などの課題が、この時代の番組制作において常に存在していたと推察されます。

2009年以降：『ひるおび!』の成功

2009年、TBSの大幅な改編によって『ひるおび!』がスタートしました。この番組は、これまでの番組とは異なり、長期間にわたる放送を実現しました。政治・経済・社会問題など幅広い情報を扱い、視聴者からの支持を得て、高い視聴率を獲得することに成功しました。2011年春以降は、他局との1位争いを展開するまでに成長し、TBS平日昼の情報番組枠を確立するに至りました。視聴者のニーズを的確にとらえ、情報番組としての質を高めたことが成功要因と考えられます。

番組一覧

以下に、TBS系列平日昼の情報番組枠で放送された主な番組をリストアップします。

『0スタジオ おんなのテレビ』（1968年10月 - 12月）
『お昼にあいましょう』（1969年1月 - 6月）
『新伍のお待ちどおさま』（1985年11月4日 - 1990年3月30日）
『ぴりっとタケロー』（1990年4月2日 - 9月28日）
『悠々!お昼です』（1990年10月1日 - 1991年9月27日）
『わいど!ウオッチャー』（1993年3月1日 - 1995年3月31日）
『ベストタイム』（2000年4月10日 - 2004年3月26日）
『はぴひる!』（2004年3月29日 - 9月24日）
『（特）情報とってもインサイト』（2004年9月27日 - 2005年3月25日）
『きょう発プラス!』（2005年3月28日 - 2006年9月29日）
『ピンポン!』（2006年10月2日 - 2009年3月27日）
『ひるおび!』（2009年3月30日 - ）
* 『ひるおび!・えなりかずき!そらナビ』（金曜13時台：2009年4月3日 - 2010年3月26日）

まとめ

TBS系列平日昼の情報番組枠は、長年にわたって様々な番組が放送されてきました。その歴史は、社会情勢や視聴者のニーズの変化を反映しており、番組の成功と失敗は、常に視聴率や社会状況と密接に関係していることがわかります。現在放送されている『ひるおび!』の成功は、視聴者ニーズの的確な把握と、番組制作における継続的な努力の賜物と言えるでしょう。今後も、視聴者の多様なニーズに対応した番組制作が求められるでしょう。

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