THE WAVE

『THE WAVE』の概要

『THE WAVE』（ザ・ウェーブ）は、1990年4月2日から同年9月28日までの期間、TBS系列で放送された朝の報道・情報番組です。この番組は、視聴者に向けた生放送の形式で提供され、特にニュースやヤング向け情報が中心となっていました。

番組の構成

『THE WAVE』は、前の番組『朝のホットライン』のリニューアル版として登場し、引き続き草野仁が司会を務めました。女性司会者は局アナから隔週で交代する2名に変更され、これにより番組に新たな風が吹き込みました。

番組の前半では主にニュースが取り上げられ、後半では立川志の輔がスタジオに参加して進行を担当するようになりました。志の輔は、本業の落語家としても活躍しており、番組リニューアルから間もなく真打に昇進しました。これにより、草野仁、立川志の輔、そして日替わり出演者による実質3人の司会体制が確立され、視聴者に親しまれる形となりました。

特に「いいものデリバリー」というコーナーは人気を博し、各地からの中継を交えた内容で、そこで提示されるクイズに視聴者が電話で参加する形式が特徴的でした。正解者には地元の名産品がプレゼントされ、地域とのつながりも意識した企画でした。

番組の終幕

しかしながら、『THE WAVE』は放送開始から半年間で終了することとなりました。最終回は東京都庁の建設現場を背景に、新宿区のモノリスビル屋上から行われました。この回をもって、草野仁と立川志の輔はTBSの朝の情報番組から勇退を果たしました。

音楽と出演者

番組のテーマ曲には大江千里の「million kiss」が使用されており、当初は番組内でのみ流れていましたが、後にCD化もされました。この曲は番組にふさわしい、親しみやすいメロディで、多くの視聴者に愛されたことでしょう。

出場陣としては、草野仁、立川志の輔を始め、高橋亨子や井上真紀など、日替わりで出演するアナウンサーたちが加わっていました。また、天気予報やレポート担当の畑恵美子、ニュースを定期的に報じる青木靖雄や下村健一など、様々な顔ぶれが揃っていました。

道路交通情報

番組内では関東ローカルの道路交通情報も放送されており、日本道路交通情報センターとの中継を通じて、最新の首都圏の交通状況が伝えられていました。これにより、視聴者は移動の計画を立てるための貴重な情報を得ることができました。

結論

『THE WAVE』は短期間の放送ながら、独自のスタイルと内容で多くの視聴者に親しまれた番組です。そのリニューアルにより新しい試みや参加型企画が行われ、多様な情報が提供されました。草野仁と立川志の輔の司会は、視聴者に強い印象を残し、放送史に名を刻みました。

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