TMライナー

TMライナーとは

TMライナーは、茨城県土浦市・つくば市と水戸市を結ぶ高速バス路線で、関東鉄道が運行しています。かつては関鉄観光バスも運行に携わっていましたが、2024年4月に撤退しました。この路線は、つくば市から水戸市へ直通する唯一の公共交通機関であり、地域住民にとって重要な移動手段となっています。

運行概要

TMライナーは、開設以来、運行会社や経路、便数の変更を繰り返してきました。2010年4月には、つくばセンターと茨城県庁・水戸市街を最短で結ぶ経路に変更され、所要時間はつくばセンター - 水戸駅南口間が約80分、全線（土浦駅東口～水戸駅南口）では約120分となっています。当初は、つくばセンターよりも遠方の土浦の方が運賃が安いという状況でしたが、2024年4月の改正で運賃が統一されました。

また、2019年10月からは、茨城県による社会実験として増便が行われました。これにより、平日は水戸から乗り換えなしで筑波大学までアクセスできるようになり、土休日は水戸からつくばサイエンスツアーバスへの乗り継ぎや、つくばから水戸へのスポーツ観戦などが便利になりました。

運行経路

現在の主な運行経路は以下の通りです。

土浦駅 - 水戸駅（平日）:
土浦駅東口から、つくばセンターを経由し、常磐自動車道、北関東自動車道を通って水戸駅南口に至ります。

筑波大学 - 水戸駅（平日）:
筑波大学から、つくばセンターを経由し、上記と同じ経路で水戸駅南口に至ります。

つくば - 水戸駅（土休日）:
つくばセンターから、常磐自動車道、水戸ICを経由し、水戸市内の各停留所を経て水戸駅南口に至ります。土休日は水戸市内でみと号（赤塚ルート）、つくば市内でつくば号のルートを走行します。

なお、土浦・つくば・水戸の各市内停留所相互間、およびつくばセンター - 土浦駅の区間内停留所相互間の乗車はできません。石岡バスストップは上下線で乗降車可能です。

過去の運行経路

以前は、水戸駅から偕楽園まで延長運行する便も存在しましたが、2024年4月に廃止されました。

歴史

TMライナーの歴史は以下の通りです。

1998年3月1日: 運行開始（関東鉄道）。つくばセンター - 水戸駅北口間。
1999年11月: 土浦市街を経由する経路に変更。
2005年8月24日: つくばエクスプレス開業に合わせて増便。関東鉄道と関鉄グリーンバスの共同運行。
2010年4月26日: 関東鉄道が路線を廃止。関鉄観光バスが運行開始。
2019年10月1日: 増便、土休日運行再開。運賃改定、ICカード導入。
2020年4月1日: 平日増便。関鉄観光バス運行便に大型車両導入。
2021年10月1日 - 12月26日: ハローキティとのコラボラッピングバス運行。
2022年10月1日: 茨城県による増便実証実験の終了に伴いダイヤ改正。
2023年1月1日: 運賃改定。
* 2024年4月15日: ダイヤ改正。偕楽園への乗り入れ廃止。関鉄観光バスが運行から撤退。土浦市内とつくば市内の運賃統一。

その他

TMライナーは、競合する交通機関としてJR常磐線がありますが、高速バスならではの利便性を提供しています。また、土浦ニューウェイやつくば花室トンネルなど、地域を代表する交通インフラも利用しています。

関連路線として急行わかば号があります。

詳細な運行情報については、関東鉄道の公式サイトで確認できます。

外部リンク：
水戸～土浦･つくば（TMライナー） | 関東鉄道 | 地域のふれあいパートナー

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