TOKYO SMARTCAST

TOKYO SMARTCAST株式会社（とうきょうスマートキャスト）

TOKYO SMARTCAST株式会社（以下、TS）は、かつて存在したマルチメディア放送i-dioの番組供給事業者（コンテンツプロバイダー）です。略称はTS。

概要

2015年、地上アナログテレビ放送停波後のVHF-Low帯を利用したi-dio向けに番組を供給するため、エフエム東京などの出資により設立されました。2016年にはi-dioサービス開始に合わせて「TS ONE」の放送を開始。2018年には中国語放送「八六東京チャンネル」の放送も開始しました。

しかし、i-dio事業は不振に陥り、エフエム東京がTSを連結対象から外す株取引を行ったことが2019年3月期の監査で指摘されます。2019年6月にはエフエム東京の株主総会で、会長や社長を含む取締役7人が更迭される事態となりました。同年8月には第三者委員会の調査により粉飾決算が判明し、i-dioの事業継続のための増資に応じる企業も現れませんでした。

TSは2019年9月末に全放送を終了し、10月に解散しました。エフエム東京も同年12月にi-dioの事業継続を断念しました。2020年には東京地方裁判所が特別清算の開始を決定。負債総額は約6億4900万円（2019年3月末時点）に上りましたが、年内に特別清算は終結しました。

主要株主

2019年6月28日時点での主要株主は以下の通りです。

エフエム東京
ジグノシステムジャパン
フェイス
エムエムアイ
オニオン
ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス
日本電気
PCIソリューションズ
ビーイング
オリコン
エヌケービー

事業収支

決算公告からの抜粋情報によれば、経営状況は厳しかったことが伺えます。

チャンネル

TS ONE
i-dioの基幹チャンネルで、「新たな音楽との出会いを、最高音質で提供する」をコンセプトに掲げていました。
代表的な番組
PREMIUM ONE
HITS ONE
Rockwell Sirkus
COTTON CLUB MUSIC TREE
八六東京チャンネル
中国からのインバウンド需要を見込んだ中国語放送チャンネルでした。

沿革

2015年（平成27年）
1月23日 - 設立
2016年（平成28年）
3月1日 - i-dioサービス開始にあわせTS ONEの放送を開始
2018年（平成30年）
2月12日 - 八六東京チャンネル放送開始
2019年（令和元年）
6月30日 - 八六東京チャンネル放送終了
9月30日 - TS ONE放送終了
10月7日 - 株主総会で解散を決議
12月25日 - ジャパンマルチメディア放送が2020年3月31日をもってi-dioを終了と発表
2020年（令和2年）
2月27日 - 特別清算開始の決定
8月18日 - 特別清算終結
9月15日 - 清算結了により登記閉鎖、法人格消滅

脚注

外部リンク

TOKYO SMARTCAST - ウェイバックマシン
八六東京 - ウェイバックマシン
TOKYO SMARTCAST (tokyosmartcast) - Facebook
* TS ONE - YouTubeチャンネル

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