U181 (潜水艦)

U-181の歴史

U-181は、第二次世界大戦中にドイツ海軍が運用した潜水艦（Uボート）であり、IXD/2型に分類されます。この艦は、ドイツが降伏した後、日本軍に接収され、伊号第五百一潜水艦として再編成されました。また、U-181は大西洋において3隻の艦船を沈め、インド洋ではさらに24隻を沈めるという優れた戦果を挙げました。

艦歴の詳細

U-181は1941年3月15日にブレーメンのデシマーク、AVヴェーザー造船所で起工し、1941年12月30日に進水しました。1942年5月9日にはヴォルフガング・リュート艦長の指揮の下で就役しました。その後、訓練を重ねたU-181は、1942年10月1日に第10潜水隊群に編入され、続いて11月1日には第12潜水隊群に移動しました。

リュート艦長の指揮のもと、U-181は南アフリカやモザンビーク沖へ出撃し、1942年から1943年にかけて22隻、合計で103,712トンを沈めるという戦果を記録しました。これによりリュート艦長は昇進し、軍の名誉ある勲章を受賞しました。また、リュートは後に第22潜水隊群の司令官に任命されます。

1943年11月1日、クルト・フライヴァルトがU-181の艦長に就任します。この時、U-181は1944年中頃にボルドーからペナンへと移動し、さらに4隻、合計24,869トンを沈めました。この時の航海には、Fa 330やNaxosレーダー探知機を搭載していました。

1944年10月1日には第33潜水隊群に移籍し、帰路ではスズ130トン、モリブデン20トン、生ゴム80から100トン、最新のレーダー探知機FUMB26 TUNISを積載しました。帰りの航海においては、1隻を沈めるために魚雷を2本しか搭載せず、そのため全てを使い切ってしまいます。ベアリングの磨耗の影響で航海は途中で中止され、1945年1月6日にバタビアに戻ることとなります。その際、ココス諸島付近では潜水艦U843へ燃料を移したこともありました。

日本での運命

1945年5月、ドイツが連合国に降伏したため、U-181はシンガポールにおいて日本の帝国海軍に接収されました。1945年7月15日に艦籍に入り、伊号第五百一潜水艦として再編成され、呉鎮守府に配属されることになります。しかし、入籍が戦争末期であったため、U-181は目立った活躍もなく終戦を迎えました。その後、シンガポールにおいてイギリス軍に接収され、1945年11月30日に除籍されます。最終的には1946年2月16日にマラッカ海峡で海没処分されることとなったのです。

歴代艦長

伊号第五百一潜水艦の艦長として、最初に就任したのは佐藤清輝少佐であり、彼は1945年7月15日からその任を務めました。U-181の略歴には数多くの戦果が含まれており、彼の指揮のもとで特筆すべき成果を収めたことが評価されています。

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