UFC 107

UFC 107: ペン vs. サンチェス 大会詳報

2009年12月12日、テネシー州メンフィスのフェデックス・フォーラムにおいて、世界中から格闘技ファンが熱視線を送る中、UFC 107が開催されました。この大会は、数々の記憶に残る激戦と、新たなスターの誕生によって彩られた、UFCの歴史に刻まれた一夜となりました。

メインイベント：BJ・ペンの王座防衛

大会のメインイベントを飾ったのは、BJ・ペンとディエゴ・サンチェスによる、世界ライト級タイトルマッチでした。両雄の激突は、序盤から激しい打撃戦とグラウンドの攻防が展開され、会場のボルテージは最高潮に達しました。

終始、積極的な攻勢に出たペンは、サンチェスの額に深いカットを負わせます。やむなく試合はドクターストップとなり、5ラウンド2分37秒、TKOでペンが勝利を収めました。見事3度目の王座防衛を果たしたペンは、その実力と王者としての風格を改めて世界に知らしめました。サンチェスも最後まで諦めずに戦い抜いたことは称賛に値します。

注目の対戦カードと、新たな才能の登場

メインイベント以外にも、数々の注目カードが組まれました。当初、ポール・ブエンテロとの対戦が予定されていたトッド・ダフィーが負傷により欠場したため、代役としてステファン・ストルーフェが出場しました。この試合は、ストルーフェが判定勝ちを収め、その実力を証明する結果となりました。

また、キャリア7戦全勝の無敗記録を誇るヒカルド・フンシがUFCにデビューしました。しかしながら、ジョニー・ヘンドリックスとの対戦では判定で敗れ、UFCでの初勝利は叶いませんでした。

その他の試合も、TKO、サブミッション、判定と様々な決着方法で幕を閉じ、選手たちの高いスキルと激しい闘志が会場全体を包み込みました。アラン・ベルチャーとウィウソン・ゴヴェイアの試合は、その激しさからファイト・オブ・ザ・ナイトに選ばれました。

各階級の結果

以下に、UFC 107の全試合結果をまとめます。

プレリミナリィカード

第1試合：TJ・グラント ○ vs. ケヴィン・バーンズ × (1R 4:57 TKO)
第2試合：ダマルケス・ジョンソン ○ vs. エドガー・ガルシア × (1R 4:03 三角絞め)
第3試合：ホジマール・パリャーレス ○ vs. ルシオ・リニャーレス × (2R 3:21 ヒールホールド)
第4試合：ジョニー・ヘンドリックス ○ vs. ヒカルド・フンシ × (判定3-0)
第5試合：マット・ワイマン ○ vs. シェイン・ネルソン × (判定3-0)
第6試合：アラン・ベルチャー ○ vs. ウィウソン・ゴヴェイア × (1R 3:03 TKO)

メインカード

第7試合：ステファン・ストルーフェ ○ vs. ポール・ブエンテロ × (判定2-0)
第8試合：ケニー・フロリアン ○ vs. クレイ・グイダ × (2R 2:19 チョークスリーパー)
第9試合：ジョン・フィッチ ○ vs. マイク・ピアース × (判定3-0)
第10試合：フランク・ミア ○ vs. シーク・コンゴ × (1R 1:12 TKO)
第11試合：BJ・ペン ○ vs. ディエゴ・サンチェス × (5R 2:37 TKO)

各賞

ファイト・オブ・ザ・ナイト：アラン・ベルチャー vs. ウィウソン・ゴヴェイア
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：TJ・グラント
サブミッション・オブ・ザ・ナイト：ダマルケス・ジョンソン

各賞受賞選手には、65,000ドルのボーナスが授与されました。

UFC 107は、多くの記憶に残る瞬間と、今後のUFCシーンを彩るであろう新たな才能との出会いを提供してくれた大会でした。

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