UFC 109

UFC 109: Relentless 大会概要

2010年2月6日、ネバダ州ラスベガスのマンダレイ・ベイ・イベント・センターにて開催されたUFC 109は、総合格闘技ファンにとって記憶に残る大会となりました。

メインイベントを飾ったのは、UFC殿堂入りを果たした2人のレジェンド、ランディ・クートゥアとマーク・コールマンによるライトヘビー級マッチ。当時46歳と45歳というベテラン同士の激突は、世界中のファンの注目を集めました。試合はクートゥアの巧みなチョークスリーパーにより、2Rで決着。クートゥアがコールマンを降し、その実力を見せつけました。

セミファイナルでは、ネイサン・マーコートとチェール・ソネンによるミドル級戦が組まれ、ソネンが3-0の判定で勝利。この勝利により、ソネンはミドル級タイトルへの挑戦権獲得に大きく近づきました。この試合は、その後のミドル級戦線に大きな影響を与える重要な一戦となりました。

カード変更とタイトルマッチの延期

当初の予定では、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラとブランドン・ヴェラのライトヘビー級戦が組まれていましたが、ノゲイラの負傷により試合は中止。ヴェラはその後、UFC on Versus 2でジョン・ジョーンズと対戦することとなりました。

また、大会の目玉として期待されていたアンデウソン・シウバとビクトー・ベウフォートによるミドル級タイトルマッチは、シウバの肘の手術による復帰遅延のため、UFC 112に延期されました。この変更は、ファンの間で大きな話題となりました。

放送と試合結果

UFC 109はPPV（ペイ・パー・ビュー）イベントとして開催されましたが、第5試合と第6試合はSpike TVで無料放送されました。日本では、WOWOWが一部の試合を除く全試合を生中継。多くの日本のファンが、この大会をリアルタイムで楽しむことができました。

以下、主な試合結果です。

プレリミナリィカード

第1試合：ジョーイ・ベルトラン vs. ホーレス・グレイシー（ベルトランが2R TKO勝利）
第2試合：クリス・タッチシェラー vs. ティム・ヘイグ（タッチシェラーが判定勝利）

Spike中継カード

第3試合：フィル・デイヴィス vs. ブライアン・スタン（デイヴィスが判定勝利）
第4試合：ロバート・エマーソン vs. フィリップ・ノヴァー（エマーソンが判定勝利）
第5試合：メルヴィン・ギラード vs. ホニス・トーヘス（ギラードが判定勝利）
第6試合：マック・ダンジグ vs. ジャスティン・バックホルツ（ダンジグが判定勝利）

メインカード

第7試合：マット・セラ vs. フランク・トリッグ（セラが1R TKO勝利）
第8試合：デミアン・マイア vs. ダン・ミラー（マイアが判定勝利）
第9試合：パウロ・チアゴ vs. マイク・スウィック（チアゴが2R TKO勝利）
第10試合：チェール・ソネン vs. ネイサン・マーコート（ソネンが判定勝利）
第11試合：ランディ・クートゥア vs. マーク・コールマン（クートゥアが2Rサブミッション勝利）

各賞

ファイト・オブ・ザ・ナイト：チェール・ソネン vs. ネイサン・マーコート
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：マット・セラ
サブミッション・オブ・ザ・ナイト：パウロ・チアゴ

受賞選手にはそれぞれ60,000ドルのボーナスが贈られました。

UFC 109は、レジェンドたちの激闘、今後のタイトル戦線に影響を与える重要な試合、そして無料放送や日本での生中継など、様々な要素が絡み合った、記憶に残る大会となりました。

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