UFC 122

UFC 122: マーコート vs. 岡見

2010年11月13日、ドイツのオーバーハウゼンにあるケーニッヒ・ピルスナー・アリーナにて、世界的な総合格闘技団体UFCの大会、UFC 122が開催されました。UFC 99以来、2度目のドイツ開催ということもあり、多くの観客で会場は熱気に包まれていました。

この大会の最大の注目は、メインイベントとして行われたネイサン・マーコートと岡見勇信によるUFC世界ミドル級王座挑戦者決定戦でした。両選手は、激しい攻防を繰り広げ、観客を魅了しました。そして、3-0の判定で岡見勇信が勝利。見事、UFC世界ミドル級王座への挑戦権を獲得しました。日本のMMAファンにとって、大きな喜びとなる結果となりました。

さらに、この大会は、今後のUFCを担うであろう若手選手のデビューの場にもなりました。キャリア9戦全勝のCWFCウェルター級王者パスカル・クラウス、8戦全勝のカルロス・エドゥアルド・ホシャ、そして7戦全勝のマーク・スキャンロンの3選手がUFCの舞台に初登場しました。彼らがUFCでどのような活躍を見せるのか、世界中のファンが期待を寄せました。

試合結果の詳細を以下に示します。

プレリミナリィカード

第1試合：ウェルター級 ○カルロス・エドゥアルド・ホシャ vs ×クリス・マックレー (1R 2:21 膝十字固め)
第2試合：ライトヘビー級 ○カーロス・ヴェモラ vs ×セス・ペトルゼリ (1R 3:46 TKO(レフェリーストップ：パウンド))
第3試合：ミドル級 ○カイル・ノーク vs ×ロブ・キモンズ (2R 1:33 チョークスリーパー)
第4試合：ウェルター級 ○パスカル・クラウス vs ×マーク・スキャンロン (3R終了 判定3-0)
第5試合：ライトヘビー級 ○ウラジミール・マティシェンコ vs ×アレッシャンドリ・カカレコ (1R 2:20 TKO(レフェリーストップ：マウントパンチ))

メインカード

第6試合：ウェルター級 ○ドゥエイン・ラドウィック vs ×ニック・オシピチェック (3R終了 判定2-1)
第7試合：ライトヘビー級 ○クシシュトフ・ソシンスキー vs ×ゴラン・レルジッチ (3R終了 判定3-0)
第8試合：ウェルター級 ○アミール・サダロー vs ×ペーター・ソボッタ (3R終了 判定3-0)
第9試合：ライト級 ○デニス・シヴァー vs ×アンドレ・ウィナー (1R 3:37 チョークスリーパー)
第10試合：ミドル級王座挑戦者決定戦 ○岡見勇信 vs ×ネイサン・マーコート (3R終了 判定3-0)

パスカル・クラウス vs. マーク・スキャンロンの試合はファイト・オブ・ザ・ナイトに、カーロス・ヴェモラの試合はノックアウト・オブ・ザ・ナイトに、そしてデニス・シヴァーの試合はサブミッション・オブ・ザ・ナイトに選出され、各選手には60,000ドルのボーナスが授与されました。

UFC 122は、岡見勇信の快挙と、新鋭選手のデビュー、そして白熱した試合の数々によって、記憶に残る大会となりました。この大会は、UFCの歴史において重要な位置を占めるものと言えるでしょう。

もう一度検索