UFC 212

UFC 212: アルド vs. ホロウェイ 大会詳報

2017年6月3日、ブラジルのリオデジャネイロにあるジュネス・アリーナを舞台に、世界最高峰の総合格闘技団体UFCによるイベント、UFC 212が開催されました。この大会の最大の注目ポイントは、なんといってもUFC世界フェザー級王座統一戦。正規王者ジョゼ・アルドと暫定王者マックス・ホロウェイによる頂上決戦です。

王座統一戦と新星たちのデビュー

メインイベントを飾ったアルド vs. ホロウェイ戦は、ホロウェイが3ラウンド4分13秒、圧倒的な打撃でアルドにTKO勝利をおさめ、見事王座統一を果たしました。ホロウェイのパウンドによる猛攻は観客を魅了し、試合後にはファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞するなど、大会を象徴する一戦となりました。

この大会では、WSOF世界バンタム級王者マルロン・モラエスと、キャリア11戦全勝の無敗ファイター、デイブソン・フィゲイレードがUFCにデビュー。モラエスはハファエル・アスンソンに判定で敗れましたが、フィゲイレードはマルコ・ベルトランを相手に2ラウンドTKO勝利を収め、UFCでの成功を予感させるデビュー戦となりました。

充実のカードと見どころ満載の試合

UFC 212では、王座統一戦以外にも多くの注目カードが組まれました。

プレリミナリーカードでは、ブライアン・ケレハーがユーリ・アルカンタラをギロチンチョークで一本勝ち。また、マシュー・ロペスがジョニー・エドゥアルドをTKOで下すなど、白熱した試合が展開されました。

メインカードでは、ヤンシー・メデイロスがエリック・シウバにTKO勝利、パウロ・コスタがオルワレ・バンブーシェにTKO勝利するなど、KO決着が目立ちました。ビクトー・ベウフォートとネイサン・マーコートの試合は判定にもつれ込みましたが、ベウフォートが勝利を収めました。女子ストロー級では、クラウディア・ガデーリャがカロリーナ・コバケビッチから一本勝ちを収め、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞しています。

各試合の結果は以下の通りです。

アーリープレリム

第1試合：デイブソン・フィゲイレード ○ vs × マルコ・ベルトラン (2R終了時 TKO)
第2試合：ルアン・シャーガス ○ vs × ジム・ウォールヘッド (2R 4:48 リアネイキドチョーク)
第3試合：ビビアン・ペレイラ ○ vs × ジェイミー・モイル (3R終了 判定3-0)

プレリミナリーカード

第4試合：ブライアン・ケレハー ○ vs × ユーリ・アルカンタラ (1R 1:48 ギロチンチョーク)
第5試合：マシュー・ロペス ○ vs × ジョニー・エドゥアルド (1R 2:57 TKO)
第6試合：アントニオ・カルロス・ジュニオール ○ vs × エリック・スパイスリー (2R 3:49 リアネイキドチョーク)
第7試合：ハファエル・アスンソン ○ vs × マルロン・モラエス (3R終了 判定2-1)

メインカード

第8試合：ヤンシー・メデイロス ○ vs × エリック・シウバ (2R 2:01 TKO)
第9試合：パウロ・コスタ ○ vs × オルワレ・バンブーシェ (2R 1:06 TKO)
第10試合：ビクトー・ベウフォート ○ vs × ネイサン・マーコート (3R終了 判定3-0)
第11試合：クラウディア・ガデーリャ ○ vs × カロリーナ・コバケビッチ (1R 3:03 リアネイキドチョーク)
第12試合：マックス・ホロウェイ ○ vs × ジョゼ・アルド (3R 4:13 TKO)

大会を彩る賞と、惜しまれる変更

大会では、ファイト・オブ・ザ・ナイトにマックス・ホロウェイ vs. ジョゼ・アルド戦、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトにクラウディア・ガデーリャとブライアン・ケレハーが選出され、それぞれ5万ドルのボーナスが贈られました。

残念ながら、負傷などによりカード変更があったことも付け加えておきます。

UFC 212は、王座統一戦というビッグマッチに加え、新星のデビュー、そして白熱した試合の数々が詰まった、記憶に残る大会となりました。

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