UFC 45

UFC 45: Revolution - 10周年記念大会を彩る激闘と栄誉

2003年11月21日、コネチカット州アンキャスビルにあるモヒガン・サン・アリーナ。UFCの歴史に新たな1ページを刻む大会、UFC 45: Revolutionが開催されました。この大会はUFC設立10周年を記念する特別なイベントとして、世界中の格闘技ファンから大きな注目を集めました。

メインイベント：王者の意地と挑戦者の執念

大会のメインイベントは、UFC世界ウェルター級タイトルマッチ。王者マット・ヒューズと挑戦者フランク・トリッグによる死闘は、会場の熱気を最高潮に高めました。ヒューズは、卓越したテクニックと強靭な精神力でトリッグの猛攻を退け、1ラウンド3分54秒、チョークスリーパーで勝利。見事5度目の王座防衛を果たしました。ヒューズの貫禄ある戦いぶりは、まさに王者の風格を示すものでした。

UFC殿堂の創設とレジェンドたちの栄光

UFC 45では、記念すべき出来事がありました。UFC殿堂の創設が発表され、格闘技界に多大な貢献を果たしたレジェンド、ホイス・グレイシーとケン・シャムロックの殿堂入りが決定。2人の功績を称える表彰式では、オクタゴン型の透明な盾が授与され、会場全体が感動に包まれました。彼らの格闘技界における功績は計り知れず、この栄誉はまさに相応しいものでした。

激戦が繰り広げられた全試合結果

UFC 45では、メインイベント以外にも数々の熱戦が繰り広げられました。プレリミナリィカードからメインカードまで、各階級のトップファイターたちが、その実力を存分に見せつけました。

プレリミナリィカード

第1試合：イーブス・エドワーズがニック・アガラーを2ラウンド2分14秒、TKO（レフェリーストップ：パウンド）で勝利
第2試合：キース・ロッケルがクリス・リゴーリを1ラウンド3分29秒、フロントチョークで一本勝ち
第3試合：ペドロ・ヒーゾがリコ・ロドリゲスに3-0の判定勝ち

メインカード

第4試合：ロビー・ローラーがクリス・ライトルに3-0の判定勝ち
第5試合：エヴァン・タナーがフィル・バローニを1ラウンド4分42秒、TKO（レフェリーストップ：マウントパンチ）で勝利
第6試合：ウェズリー・コレイラがタンク・アボットを1ラウンド2分14秒、TKO（ドクターストップ：カット）で勝利
* 第7試合：マット・リンドランドがファラニコ・ヴァイタレを3ラウンド4分23秒、TKO（レフェリーストップ：マウントパンチ）で勝利

各試合は、選手たちの激しい攻防と、会場を揺るがすほどの興奮に満ちたものでした。技術、パワー、そして精神力の全てが試される、まさに総合格闘技の真髄と言える戦いぶりでした。

ファン投票による歴代人気ファイターベスト10

UFC公式サイトでは、ファン投票による歴代人気ファイターベスト10も発表されました。長年にわたりUFCを盛り上げてきたファイターたちがランクインし、その人気と影響力の大きさを改めて示しました。

1位：ランディ・クートゥア
2位：ケン・シャムロック
3位：ホイス・グレイシー
4位：タンク・アボット
5位：ドン・フライ
6位：マーク・コールマン
7位：ダン・スバーン
8位：マルコ・ファス
9位：パット・ミレティッチ
10位：オレッグ・タクタロフ

UFC 45は、10周年という節目を飾るにふさわしい、記憶に残る大会となりました。新たな歴史の始まりと、レジェンドたちの功績を称える機会となったこの大会は、UFCの進化と発展を象徴するものでした。

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