UFC 74

UFC 74: Respect 大会詳報

2007年8月25日、ネバダ州ラスベガスのマンダレイ・ベイ・イベント・センターにて、世界中から注目を集めた総合格闘技イベント、UFC 74: Respectが開催されました。この大会は、数々の激闘とドラマチックな展開で、多くの格闘技ファンを魅了しました。

メインイベント：ヘビー級の激突

大会のメインイベントは、UFC世界ヘビー級王者ランディ・クートゥアと挑戦者ガブリエル・ゴンザーガによるタイトルマッチでした。44歳にしてなお最強の座を誇るクートゥアは、ゴンザーガの猛攻を凌ぎ、3ラウンド1分37秒、マウントパンチによるTKOで勝利。見事な王座防衛を達成し、その驚異的な実力と経験値の高さを改めて世界に示しました。この試合は、その迫力と緊迫感から、ファイト・オブ・ザ・ナイトにも選ばれています。

セミファイナル：サンピエールの復帰戦

セミファイナルでは、王座陥落後、復帰戦に臨んだジョルジュ・サンピエールが登場。対戦相手は、強豪ジョシュ・コスチェックでした。激しい攻防が繰り広げられましたが、サンピエールは判定勝ちを収め、見事な復活劇を演じました。

その他の注目カード

大会では、メインイベント、セミファイナル以外にも多くの注目カードが組まれていました。

UFC初参戦のマーカス・アウレリオは、クレイ・グイダとの接戦を僅差の判定で落とし、黒星デビューとなりました。
キャリア8戦全勝を誇る元KOTC世界ライト級王者アルバート・クレインがUFCにデビュー。
レナート・ババルとデビッド・ヒースの試合では、ババルが試合後も絞めを解かなかったため、ネバダ州アスレチック・コミッションから2万5000ドルの罰金が科せられ、UFCとの契約更新も打ち切られました。この金額は、勝利者賞の額に相当します。

試合結果詳細

以下、各試合の結果を詳細に見ていきましょう。

プレリミナリィカード

第1試合（ライト級）：クレイ・グイダ ○ vs. マーカス・アウレリオ × (判定2-1)
第2試合（ミドル級）：ターレス・レイチ ○ vs. ライアン・ジェンセン × (1R 3:47 腕ひしぎ十字固め)
第3試合（ヘビー級）：フランク・ミア ○ vs. アントニー・ハードンク × (1R 1:17 チキンウィングアームロック)
第4試合（ライトヘビー級）：レナート・ババル ○ vs. デビッド・ヒース × (3R 3:30 スピニングチョーク)

メインカード

第5試合（ミドル級）：パトリック・コーテ ○ vs. ケンドール・グローブ × (1R 4:45 TKO)
第6試合（ライト級）：ジョー・スティーブンソン ○ vs. カート・ペレグリーノ × (判定3-0)
第7試合（ライト級）：ロジャー・ウエルタ ○ vs. アルバート・クレイン × (3R 1:50 TKO)
第8試合（ウェルター級）：ジョルジュ・サンピエール ○ vs. ジョシュ・コスチェック × (判定3-0)
第9試合（UFC世界ヘビー級タイトルマッチ）：ランディ・クートゥア ○ vs. ガブリエル・ゴンザーガ × (3R 1:37 TKO)

各賞とボーナス

ファイト・オブ・ザ・ナイト：ランディ・クートゥア vs. ガブリエル・ゴンザーガ
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：パトリック・コーテ
* サブミッション・オブ・ザ・ナイト：ターレス・レイチ

受賞選手には、それぞれ4万ドルのボーナスが贈られました。

まとめ

UFC 74: Respectは、王者クートゥアの防衛成功、サンピエールの復帰勝利、そして波乱含みの試合展開など、見どころ満載の大会となりました。各選手の熱い闘志と、その結果が織りなすドラマは、多くのファンに感動と興奮を与えたことでしょう。この大会は、UFCの歴史に刻まれる、重要な一戦となりました。

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