パトリック・コーテ

パトリック・コーテ（Patrick Côté、1980年2月29日 - ）は、カナダ・ケベック州リムスキ出身の男性総合格闘家です。BTTカナダに所属し、元TKO世界ミドル級王者、元MFCミドル級王者という輝かしい実績を持っています。パトリック・コートとも表記されます。

経歴

2000年、カナダ陸軍在籍中にアマチュア総合格闘技を始め、2002年にプロデビューを果たしました。

UFCには2004年10月22日のUFC 50で初参戦。ガイ・メッツァーの代役として、急遽ティト・オーティズと対戦し、判定負けを喫しました。

2006年8月、UFC再挑戦を賭けて、The Ultimate Fighterのシーズン4に参加。11月11日のフィナーレで行われたミドル級トーナメント決勝で、トラヴィス・ルターと対戦し、腕ひしぎ十字固めで一本負けを喫しました。

2007年6月1日、TKO世界ミドル級王座決定戦でジェイソン・デイと対戦し、パンチ連打によるTKO勝ちで王座を獲得しました。

2007年8月25日、UFC 74ではケンドール・グローブと対戦。右クロスカウンターでダウンを奪い、マウントパンチで追撃してTKO勝ちを収め、ノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞しました。

2008年1月23日、UFC Fight Night: Swick vs. Burkmanでドリュー・マクフェドリーズと対戦し、パンチラッシュでTKO勝ち。この試合でもノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞しています。

2008年10月25日、UFC 90の世界ミドル級タイトルマッチで、アンデウソン・シウバに挑戦。しかし、3ラウンドにコーテがステップ中に右膝を脱臼し、試合続行不可能となりTKO負けを喫し、王座獲得はなりませんでした。

2010年5月8日、1年6か月ぶりの復帰戦となったUFC 113でアラン・ベルチャーと対戦し、チョークスリーパーで一本負けを喫しました。

2010年10月23日、UFC 121でトム・ローラーと対戦し、判定負け。3連敗となりUFCからリリースされました。

2012年7月7日、1年9か月ぶりのUFC参戦となったUFC 148でカン・リーと対戦しましたが、判定負けに終わりました。

2013年3月16日、ウェルター級転向初戦となったUFC 158でボビー・ヴォルカーと対戦し、判定勝ちを収めました。

2015年8月23日、UFC Fight Night: Holloway vs. Oliveiraでジョシュ・バークマンと対戦し、パウンドでTKO勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞しました。

2017年4月8日、UFC 210でチアゴ・アウベスと対戦し、判定負け。試合後に引退を表明しました。

獲得タイトル

第5代TKOカナダライトヘビー級王座（2003年）
初代KOTC Canadaライトヘビー級王座（2006年）
初代MFCミドル級王座（2006年）
第6代TKO世界ミドル級王座（2007年）

表彰

ブラジリアン柔術 黒帯
UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト（1回）
* UFC ノックアウト・オブ・ザ・ナイト（2回）

パトリック・コーテは、そのアグレッシブなファイトスタイルと、数々の激戦でファンを魅了しました。膝の怪我など、度重なる苦難を乗り越え、長きに渡り活躍したその姿は、多くの格闘家やファンに勇気を与えました。

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