UFC 81

UFC 81: ブレイキング・ポイント 大会詳報

2008年2月2日、ネバダ州ラスベガスのマンダレイ・ベイ・イベント・センターにて、世界中から注目を集めた総合格闘技イベント、UFC 81: ブレイキング・ポイントが開催されました。この大会は、複数の注目カードと、予想外の展開で大きな話題を呼びました。

大会を彩った激闘の数々

メインイベントは、アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラとティム・シルビアによるUFC世界ヘビー級暫定王座決定戦。両雄の激突は、世界中の格闘技ファンを熱狂させました。ノゲイラは、卓越したグラップリング技術でシルビアを圧倒。3ラウンド1分28秒、フロントチョークで勝利し、UFC世界ヘビー級暫定王者に輝きました。この勝利により、ノゲイラはUFCとPRIDE両団体で王座を獲得した史上初のファイターとなりました。

一方、元WWEヘビー級王者ブロック・レスナーのUFCデビュー戦は、衝撃的な結果に終わりました。レスナーはフランク・ミアと対戦。レスナーの圧倒的なパワーとミアの巧みなテクニックがぶつかり合う、白熱した試合展開となりましたが、ミアが1ラウンド1分30秒、膝十字固めで勝利。レスナーは黒星デビューという悔しい結果となりました。

その他の注目カードでは、キャリア6戦全勝のロブ・ヤントがUFCにデビューを果たしましたが、ヒカルド・アルメイダにフロントチョークで敗れる結果となりました。また、当初の対戦カードに変更があった点も特筆すべきでしょう。トマシュ・ドルヴァル、アラン・ベルチャー、ターレス・レイチの3選手がそれぞれ怪我や病気のため欠場し、代わりにティム・ボッシュ、ロブ・ヤント、ジェレミー・ホーンが出場することとなりました。

試合結果詳細

以下に、UFC 81の全試合結果を詳細に示します。

プレリミナリィカード

第1試合：ライト級 ○ロバート・エマーソン vs ×中村K太郎 (判定2-1)
第2試合：ミドル級 ○マービン・イーストマン vs ×テリー・マーティン (判定3-0)
第3試合：ライトヘビー級 ○ティム・ボッシュ vs ×デビッド・ヒース (1R 4:52 TKO)
第4試合：ウェルター級 ○クリス・ライトル vs ×カイル・ブラッドリー (1R 0:33 TKO)

メインカード

第5試合：ライト級 ○タイソン・グリフィン vs ×グレイゾン・チバウ (判定3-0)
第6試合：ミドル級 ○ヒカルド・アルメイダ vs ×ロブ・ヤント (1R 1:08 フロントチョーク)
第7試合：ミドル級 ○ネイサン・マーコート vs ×ジェレミー・ホーン (2R 1:37 フロントチョーク)
第8試合：ヘビー級 ○フランク・ミア vs ×ブロック・レスナー (1R 1:30 膝十字固め)
第9試合：UFC世界ヘビー級暫定王座決定戦 ○アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs ×ティム・シルビア (3R 1:28 フロントチョーク)

大会表彰

大会では、以下の選手が表彰されました。

ファイト・オブ・ザ・ナイト：アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ vs. ティム・シルビア
ノックアウト・オブ・ザ・ナイト：クリス・ライトル
サブミッション・オブ・ザ・ナイト：フランク・ミア

各受賞選手には、60,000ドルのボーナスが授与されました。

まとめ

UFC 81は、予想外の展開と、記憶に残る名勝負の数々が織りなす、まさに「ブレイキング・ポイント」にふさわしい大会となりました。ノゲイラの王座獲得、レスナーの黒星デビュー、そして数々の劇的な結末は、多くの格闘技ファンに深い印象を与えました。この大会は、UFCの歴史における重要な一ページとして、これからも語り継がれていくことでしょう。

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