2015年1月24日、
スウェーデンの首都ストックホルムにあるテレツー・アリーナにて、世界的な
総合格闘技団体UFCによる大会「
UFC on FOX 14: Gustafsson vs. Johnson」が開催されました。この大会の最大の注目は、ライトヘビー級王座挑戦者決定戦として組まれた
アレクサンダー・グスタフソン選手とアンソニー・ジョンソン選手の対戦でした。
この大会は、北米以外で開催されたUFCイベントとして、実に30,000人もの観客を集め、過去最高の動員数を記録しました。
UFC 127で記録された北米以外での観客動員数を上回り、その人気と規模を改めて示す結果となりました。
大会直前には、負傷などによるカード変更がいくつか発生しました。具体的には、アラン・オマー選手がポール・レッドモンド選手に、ヤン・カブラル選手がアンソニー・クリストドロウ選手に、そして
ラシャド・エヴァンス選手がアンソニー・ジョンソン選手にそれぞれ変更となりました。これらの変更は、大会の構成に影響を与えましたが、熱狂的なファンの期待を損なうことはありませんでした。
大会は、アーリープレリム、プレリミナリーカード、そしてメインカードの3部構成で進行されました。アーリープレリムでは、フライ級とヘビー級の試合が行われ、ニール・シーリー選手とヴィクトル・ペスタ選手がそれぞれ勝利を収めました。プレリミナリーカードでは、
ミアサド・ベクティック選手、マイルベク・タイスモフ選手、
ニキータ・クリーロフ選手、マクワン・アミルカーニ選手、ケニー・ロバートソン選手、アルバート・トゥメノフ選手が、それぞれの対戦相手を相手に勝利を掴みました。これらの試合は、テクニックとパワーがぶつかり合う白熱した内容で、観客を魅了しました。
メインカードでは、サム・シシリア選手、
ライアン・ベイダー選手、
ゲガール・ムサシ選手が勝利しました。そして、いよいよメインイベント。ライトヘビー級王座挑戦者決定戦、
アレクサンダー・グスタフソン選手対アンソニー・ジョンソン選手の一戦です。この試合は、両選手の激しい打撃戦が展開され、会場全体が熱気に包まれました。結果、アンソニー・ジョンソン選手が1ラウンド2分15秒、TKO(パウンド)で勝利を収め、ライトヘビー級王座への挑戦権を獲得しました。
この大会では、特に優れたパフォーマンスを見せた選手を表彰する「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」賞が、アンソニー・ジョンソン選手、
ゲガール・ムサシ選手、ケニー・ロバートソン選手、マクワン・アミルカーニ選手の4名に贈られました。各受賞者には、5万ドルのボーナスが授与されました。一方、「ファイト・オブ・ザ・ナイト」賞の受賞者は、今回はいませんでした。
UFC on FOX 14は、
スウェーデンでの開催にもかかわらず、多くの観客を動員し、記憶に残る大会となりました。グスタフソンとジョンソンの激闘をはじめ、数々の名勝負が繰り広げられ、UFCの歴史に新たな一ページが刻まれたと言えるでしょう。大会の結果は、UFC公式サイト、MMA PLANET、Bout Review、eFight、Tapology、SHERDOGなどのウェブサイトで確認できます。