V1アームロック

V1アームロックとは

V1アームロック（V1 Armlock）は、格闘技において相手の肘を極めるための関節技の一種です。この技は特にブラジリアン柔術やサンボなど、グラウンドでの攻防が重要視される競技において非常に広く使用されています。柔道ではこの技は腕緘（うでがらみ）として知られています。

技の詳細と名称の由来

V1アームロックは、別名トップリストロック（Top Wrist Lock）、アメリカーナ（Americana）、キーロック（Key Lock）、またはザ・ベント・アームロック（The Bent Arm-lock）とも呼ばれています。この名称は、技をかける際の体勢からきています。技を実施する際、相手の腕をアルファベットの「V」の形に固定し、自分の腕を「1」の形にするため、その構造がV1の名称につながっています。技名には、ナチス・ドイツのV1飛行爆弾という名称にも由来しています。

技の実践方法

V1アームロックをかける際、選手は相手の上に横たわる体勢を取り、片手で相手の手首を掴みます。その後、相手の肘を「V」の形に固定し、もう一方の手を相手の腕の下から通して相手の手首を再度掴みます。これにより、相手の腕を捻り上げながら極めることができます。この技を用いて、柔道選手の小川直也が試合中に勝利を収めたこともあります。

技のバリエーション

V1アームロックにはいくつかの変則的な技が存在します。

胸緘

胸緘（むねがらみ）は、胸固から連なる形で実行されます。相手が推し抵抗してくるタイミングを見計らい、V1アームロックへと移行する技です。

アナコンダバイス

アナコンダバイスは特殊な体勢から相手の頭部を固定し、肘を極める形でV1アームロックに移行します。天山広吉によって初めて発表された技で、CMパンクも使用しています。

川田殺し

川田殺しは過去の試合の戦略から編み出された技で、相手の背後から固定しつつV1アームロックをかけていきます。この技には、川田利明との関係性から名付けられた背景があります。

分類と名称の混同

V1アームロックは他のアームロック技と混同されることがあります。たとえば、バイセップスライサーのキーロックや腕挫膝固のVクロスアームロックは異なる技ですが、ブラジリアン柔術などでは「アメリカーナ」として扱われることもあります。また、柔道では両手で相手の腕を掴むと別の技である腕挫手固に分類されることもあります。

まとめ

V1アームロックは、確実な体勢やタイミングを必要とする技術であり、その実践は多くの格闘技において異なるバリエーションを持っています。しっかりとした技の理解と練習が、効果的な使用につながります。

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