Vodafone 802SE

Vodafone 802SE（ボーダフォン802SE）とは

Vodafone 802SEは、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ（現：ソニーモバイルコミュニケーションズ）が開発し、ソフトバンクモバイル（当時はボーダフォン日本法人）から発売された携帯電話端末です。W-CDMA通信方式のSoftBank 3Gサービスに対応しており、折りたたみ式の筐体と、ほぼ線対称のデザインが特徴的です。特に、ヒンジ部分に備えられた回転式モバイルカメラは、この機種の大きな特徴の一つと言えるでしょう。海外ではSony Ericsson Z800またはV800(Vodafone専用)として販売されていました。

デザインと特徴

ソニー・エリクソンが手がけた北欧風のデザインが採用されており、CMなどでは「北欧のデザイン（エリクソンタイプ）に日本の技術」と表現されていました。この機種は、欧州で開発されたエリクソン製端末の流れを汲んでおり、日本で開発されたソニー製端末に見られる特徴（ジョグダイヤルなど）は見られません。しかし、外部メモリにはソニー系企業らしくメモリースティックDuoが採用されています（SDメモリーカードやminiSDカードには非対応）。

カメラは1基のみですが、回転させることで外側にも内側にも向けることができ、通常の撮影だけでなく、テレビ電話での自分撮りにも利用可能です。特に自分撮りにおいては、一般的なツインカメラ機種のインカメラよりも高画質が期待できます。

また、日本で発売された携帯電話としては珍しく、日本語・英語以外にもスペイン語、ポルトガル語もサポートしています。同時期のソニー・エリクソン製端末としては珍しく、日本語入力ソフトウェアにはPOBoxではなくT9が採用されています。

SoftBank 3Gの絵文字自動変換には対応していないため、他社携帯電話との絵文字交換には注意が必要です。外部端子としては、底面にソニー・エリクソン海外端末独自のデータ端子と充電端子が備わっており、他社製端末（他のVodafone 3G端末を含む）との互換性はありません。また、これとは別にUSBミニB端子（独自形状）も備えています。

付属品としては、ACアダプタ（充電器）、電池、充電スタンドの他に、ステレオヘッドフォンとUSBケーブルが同梱されており、標準セットのみで音楽再生やPC接続が可能です。

海外でZ800として発売されているモデルにはMP3再生機能やE-mail機能がありますが、802SEではこれらの機能は削除されています。

ソフトバンクにおける立ち位置

本機は、ソニー・[エリクソン]]としては最初で最後のボーダフォン向け端末となりました（海外のボーダフォン向けには供給を継続）。また、2014年11月に発売されたSoftBank 401SO（Xperia Z3）まで、ソフトバンクモバイル(及びその前身となるボーダフォン・J-PHONE・デジタルホン/デジタルツーカーを含む)向けでは実質上唯一のソニー・[[エリクソン]製端末でした。

注意点

2011年11月7日以降に、ソフトバンクモバイルの音声ネットワーク最適化が予定されており、これにより本機種では通話品質の低下・一部機能制限が生じる可能性がありました。そのため、同年10月まで指定機種との無償交換が行われ、事情により応じられなかった顧客には、11月末まで延長して対応しました。なお、交換対象機種とは異なり、当機種専用のACアダプタは他機種に流用できないため、ACアダプタも回収対象となりました。

主な機能・サービス

メッセージング：SMS/MMS
内蔵ブラウザ：WAP 2.0/XHTML
外部インターフェイス：USBケーブル接続、Bluetooth、IrDA
IrDA/Bluetooth経由でのインターネット接続（パケット通信/GPRS通信）
対応言語：日本語・英語・スペイン語・ポルトガル語
Java：Java ME MIDP 2.0, CLDC 1.0
メガアプリ対応
Bluetooth対応プロファイル：HFP、HSP、OPP、SPP、DUN、SYNC、GAP、OBEX、FTP、BIP、HID

※QVGAは非対応

関連情報

ソフトバンクモバイルの端末一覧
巻き取り (携帯電話)

ギャラリー

(画像は省略)

デジタルカメラ機能の撮影サンプル

(画像は省略)

外部リンク

Vodafone 802SE｜SoftBank
ソニー・エリクソン 製品情報
ソニー・エリクソン ソフトウエアダウンロード
Sony Ericsson V800 Product Feature

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