Vodafone 902SH

Vodafone 902SH (ボーダフォン902SH) について

Vodafone 902SHは、シャープが開発し、当時のボーダフォン日本法人（現ソフトバンク）が販売した、W-CDMA方式のVodafone 3Gサービスに対応した携帯電話端末です。2004年9月22日に発表され、同年12月29日に発売が開始されました。この端末は、2004年8月6日にJATE（電気通信端末機器審査協会）の認証を受けています。

特徴と評価

この機種は、2.4インチのモバイルASV液晶や光学2倍ズーム機能付きデジタルカメラを搭載したハイエンドモデルでした。しかし、GUI（グラフィカルユーザーインターフェース）が従来の日本の携帯電話端末とは大きく異なり、常時時計が表示されないなど、使い勝手の面で以前の機種よりも劣る部分がありました。そのため、日本市場では必ずしも高い評価を得られませんでした。さらに、同時期に発売された3G端末と同様に不具合が多発し、フラグシップ機としては致命的な欠陥と見なされました。これらの不具合に対するボーダフォンの対応も不十分だったため、多くのユーザーが解約する事態を招きました。

海外展開とSIMロック

Vodafone 902SHは、欧州市場でもSHARP 902として販売されました。日本向け・欧州向けともにSIMロックがかかっていましたが、欧州向けのロックは比較的緩く、早期に解除されました。その後、日本向けの端末も解除が可能になり、高機能端末であったことから、即解約や海外転売が大量に発生しました。

その後の動向

2011年11月以降にソフトバンクの音声ネットワーク最適化が予定され、この機種では通話品質の低下や一部機能制限が生じる可能性がありました。そのため、ソフトバンクは同年10月まで、この機種を指定機種との無償交換を行いました。

関連情報

この端末に関する詳細や情報は、以下のリンクからも確認できます。

ソフトバンクモバイルの端末一覧
Vodafone 802SH

外部リンク

Vodafone 902SH｜SoftBank
シャープ 製品情報 902SH - ウェイバックマシン（2004年12月30日アーカイブ分）
* ケータイ新製品SHOW CASE ボーダフォン 902SH

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