W62P

W62Pとは

W62Pは、パナソニック モバイルコミュニケーションズが開発し、KDDIおよび沖縄セルラー電話がauブランドで展開したCDMA 1X WIN対応の携帯電話です。この機種は、パナソニックが社名を変更してから初のau向け端末であり、女性ユーザーをターゲットにしたデザインが特徴です。また、この機種をベースにしたコラボレーションモデル「島耕作ケータイ」も存在します。

W62Pの特徴

W62Pは、前モデルのW61Pの後継機種として開発されました。外観は、2007年夏モデルの「W52P」と同様に左右非対称のデザインを採用しています。機能面では、W61Pをベースとしており、大きな変更はありません。この機種は、パナソニック製のEV-DO Rel.0／KCP対応機種としては最終モデルとなっています。

デザインの特徴

左右非対称のデザインは、W62Pの大きな特徴の一つです。これにより、従来の携帯電話とは異なる、個性的な外観を実現しています。特に女性ユーザーの目を引くデザインと言えるでしょう。

機能の特徴

機能面では、ベースとなったW61Pと共通している部分が多く、基本的な操作性や機能は継承されています。ただし、EV-DO Rel.0／KCP対応機種としては最終モデルであるため、この後の機種では異なる技術が採用されることになります。

沿革

2008年10月27日：KDDIおよびパナソニック モバイルコミュニケーションズより公式発表。
2008年11月1日：北陸・関東・中部・関西・四国・沖縄地区にて発売。
2008年11月7日：上記以外の残りの地区にて発売。
2009年1月：販売終了。
2012年7月22日：L800MHz帯（旧800MHz帯）エリアによるサービス停波。以降はN800MHz帯および2GHz帯で利用。

サービス停波の影響

L800MHz帯のサービス停波により、W62Pは一部のエリアで使用できなくなりました。しかし、N800MHz帯および2GHz帯のサービスエリアでは引き続き利用可能であり、ユーザーはこれらのエリアでサービスを継続して利用することができました。

その他の情報

W62Pは、過去に「run for money 逃走中」で使用されたことがありました。これは、W62Pが一般ユーザーだけでなく、番組の小道具としても活用されていたことを示しています。

島耕作ケータイ

島耕作ケータイは、W62Pをベースにした特別バージョンで、3000台限定で販売されました。このモデルは、作者の弘兼憲史がかつて松下電器産業に勤務していたことにちなみ、パナソニックモバイル製端末が採用されました。

デザインと特徴

島耕作ケータイには、通常のW62Pにはない特別な要素が加えられています。本体には「Panasonic」のロゴではなく「HATSUSHIBA」のロゴが表記され、専用のオリジナルコンテンツやEZケータイアレンジがプリセットされています。また、特別添付品として「初芝五洋ホールディングス」の社章や社員証、弘兼の直筆サインシールが付属します。本体色はシャルマンゴールドのみです。

限定販売

島耕作ケータイは、auの特設キャンペーンサイトで先着予約順に3000台限定で販売されました。この限定販売は、ファンやコレクターの間で大きな話題となり、瞬く間に完売しました。

対応サービス（W62Pの場合）

W62Pは、以下のサービスに対応していました。

au LISTEN MOBILE SERVICE（ビデオクリップ）
EZナビウォーク（声de入力・3D対応）
EZ助手席ナビ
安心ナビ
災害時ナビ
緊急通報位置通知
EZ FeliCa
EZチャンネルプラス
EZケータイアレンジ
PCサイトビューアー
EZアプリ(BREW)(オープンアプリプレイヤー対応)
プリセットアプリ（ケータイコミック「三丁目の夕日～寒い夜～」、ゲームアプリ「おためしばん ことばのパズル もじぴったん」）
デコレーションメール
絵しゃべりメール
ラッピングメール
Touch Message
赤外線通信
au Smart Sports
SD-Audio（AAC）

SD-Audioの対応

W62Pは、同キャリアの2008年秋冬モデルで唯一SD-Audio（AAC）に対応していました。しかし、AAC+SBRには非対応でした。この対応は、当時の音楽を楽しむユーザーにとって重要なポイントでした。

まとめ

W62Pは、パナソニックがau向けに開発した、女性向けのデザインと機能が特徴的な携帯電話です。左右非対称のデザインや、豊富な対応サービス、そして島耕作ケータイという限定モデルの存在が、この機種の魅力をさらに高めています。

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