WAVE認定タッグ王座

WAVE認定タッグ王座

WAVE認定タッグ王座は、日本の女子プロレス団体であるプロレスリングWAVEによって管理、認定されているタッグタイトルである。この王座は、同団体が独自に創設した初めてのタッグ王座として、その歴史の重要な一歩を記したタイトルである。

歴史

王座が創設されたのは2011年8月23日のことである。プロレスリングWAVEは、それ以前にも他団体の管理するTLW世界女子ヤングタッグ王座を管理した経験はあったものの、団体がゼロから作り上げたオリジナルタイトルとしては、このWAVE認定タッグ王座が最初となった。

初代王者を決定するためのリーグ戦やトーナメントは、団体旗揚げ以来の重要な出来事となる。初代王座決定戦は、2011年9月4日から開幕した「DUAL SHOCK WAVE」と名付けられたタッグトーナメントによって争われた。このトーナメントには総勢10組のタッグチームが参加し、約2ヶ月にわたって熱戦が繰り広げられた。そして、同年10月30日に大阪府立体育会館第2競技場で行われたトーナメント決勝戦にて、華名と栗原あゆみの強力タッグチームである「カナアユ」が見事勝利を収め、記念すべき初代WAVE認定タッグ王者として歴史に名を刻んだ。

その後、王座は様々なチームの手に渡り、団体のタッグ戦線を彩っていく。特筆すべき出来事としては、植松寿絵と輝優優のベテランタッグ「植松☆輝」が王座を獲得した後の展開がある。植松の引退に伴い、タッグチームが解散することになったため、王座は一時的に返上されることとなった。これを受け、2012年4月30日に行われた植松寿絵の引退試合前座という異例の舞台で、「暫定王座決定戦」が開催された。この決定戦を制したGAMIと中川ともかのタッグチーム「ハタナカヨウコ」が暫定王者として認定され、その後、正式に正規王者へと昇格するという、王座の歴史の中でも独特な経緯を辿った。

王座の名称に関しては、創設時のトーナメント名に由来し、2013年10月からは「DUAL SHOCK WAVEタッグ」という別名でも呼ばれるようになった。

WAVEが2016年に男女混合団体へとその形態を変化させたことは広く知られているが、このWAVE認定タッグ王座においては、それよりも早い段階から男子レスラーにも挑戦資格が与えられていた点が特徴的である。男女混合でのタッグマッチは、WAVEの多様性を象徴する要素の一つとなった。その歴史的な瞬間は、2014年7月27日に後楽園ホールで開催された大会で訪れる。この日、木高イサミと宮本裕向という男子タッグチームがWAVE認定タッグ王座に挑戦し、見事勝利を収めたのである。これはWAVE認定タッグ王座史上初の男子王者誕生という快挙であり、以降、男子選手が王座戦線に絡む可能性が現実のものとなった。（ちなみに、木高イサミはWAVE認定タッグ王座を獲得する以前に、他のプロレス団体でインターナショナルリボンタッグ王座を獲得した経験を持っている。）

WAVE認定タッグ王座は、団体のオリジナルタイトルとして創設以来、様々なタッグチームによって守られ、争われてきた。女子選手はもちろん、男子選手も絡むことで、他のタッグ王座とは一線を画す独自の歴史を築いており、WAVEのタッグマッチの質と多様性を高める上で中心的な役割を担っている。今後もWAVEのタッグ戦線を牽引していく重要なタイトルであり続けるだろう。

もう一度検索