DUAL SHOCK WAVE
DUAL SHOCK WAVE（デュアル・ショック・ウェーブ）は、プロレスリングWAVEが主催する女子プロレスのタッグマッチ大会です。毎年秋に開催され、その形式は開催年によってリーグ戦とトーナメント戦の間で変更されてきました。
本大会は2011年に始まり、第1回大会は初代WAVE認定タッグ王座を決定するためのトーナメントとして開催されました。以降、WAVE認定タッグ王座への挑戦権をかけた大会として位置づけられることが多く、2013年からはタッグ王座自体の別名としても「DUAL SHOCK WAVE」が用いられています。出場するタッグチームには、独自のチーム名を付けることが義務付けられています。
第1回は「DUAL SHOCK WAVE 2011〜初代WAVEタッグチーム決定トーナメント〜」として開催されました。10組が参加するシード付きのトーナメント形式で争われ、9月4日の大阪大会で開幕し、10月30日の大阪大会で決勝戦が行われました。準決勝までは30分1本勝負、決勝戦は時間無制限1本勝負でした。
トーナメントでは、1回戦後に1組が準決勝に、2回戦後に1組が決勝にそれぞれシードされる変則的なシステムが採用されました。最終的に、カナアユ（華名＆栗原あゆみ）と植松☆輝（植松寿絵＆輝優優）が決勝に進出し、カナアユが優勝を飾ると共に、初代WAVE認定タッグ王座を獲得しました。
この年から大会形式がリーグ戦へと一新されました。「DUAL SHOCK WAVE 2012 タッグリーグ」として、8組が参加し、AブロックとBブロックに分かれて争われました。公式戦は20分1本勝負で、各ブロックの1位チームが決勝に進出する形式です。9月25日に開幕し、11月16日に決勝戦が行われました。
この大会では、現タッグ王者を含む一部チームがシードされ、残りはサバイバルWAVEと呼ばれる予選で出場権を獲得しました。サバイバルWAVEで敗退したチームはリザーバーとして待機するというユニークなシステムも導入されました。前年とは異なるタッグが多く組まれ、特にアイスリボンやWNCといった他団体からの参加が目立ちました。Aブロックからはマックロコロスケ（大畠美咲＆藤本つかさ）が、Bブロックからは奇跡の隣人（渋谷シュウ＆朱里）がそれぞれ勝ち上がり、決勝戦でマックロコロスケが勝利して優勝。当時のタッグ王者であるハタナカヨウコへの挑戦権を獲得しました。
2013年もリーグ戦形式でしたが、ルールが大きく変更されました。8組参加の1リーグ制で、「負け点」方式が導入されました。あらゆる負けおよび引き分けに「負け点」が加算され、負け点が3になった時点で失格となる、かつての国際プロレスのIWAワールド・シリーズに類似した形式です。9月1日に開幕し、10月6日に決勝戦が開催されました。
この年は、同年限りで引退を発表していたGAMI選手にとって最後の出場大会となりました。また、前年からタッグを組み続けたチームは皆無となり、多くの新しいタッグが誕生する一方で、クラシックギャルズやプラスマイナスといった過去のタッグが復活する場面も見られました。24時間プロレス興行中にも公式戦が組まれるなど、波乱含みのリーグ戦となりました。最終的に3チームが勝ち残り、巴戦形式の優勝決定戦を制したLas aventureras（浜田文子＆山縣優）が優勝し、タッグ王座への挑戦権を得ました。
2014年は3年ぶりにトーナメント形式に戻りました。11組が参加し、9月7日の予選を経て、9月23日から公式戦が開幕、10月15日に決勝戦が行われました。決勝戦を除き15分1本勝負で、時間切れの場合は時間無制限のシングルマッチで決着をつけるという特別ルールが設けられました。決勝戦は時間無制限1本勝負です。
この年の最大の特徴は、当時のタッグ王者が決勝戦にシードされる「理不尽シード枠」が導入されたことです。これにより、決勝戦は自動的にタッグ王座を懸けたタイトルマッチとなりました。出場チームは、予選免除組、予選勝ち抜け組、プロデューサー推薦組など様々な方法で選出されました。優勝はレボルシオン・アマンドラ（木村響子＆中川ともか）、準優勝はタッグ王者としてシードされていたさくらご飯（旧姓・広田さくら＆飯田美花）でした。
2015年もトーナメント形式で開催されました。この年は、前王者の王座返上により空位となっていたWAVE認定タッグ王座を決定するための大会として行われました。7組が参加し、10月2日から開催され、10月30日の後楽園ホール大会で決勝戦を迎えました。
優勝はLas aventureras（浜田文子＆山縣優）、準優勝は春倉（春山香代子＆倉垣翼）となり、Las aventurerasが2年ぶり2度目のDUAL SHOCK WAVE優勝を飾るとともに、第19代WAVE認定タッグ王座を獲得しました。
2016年は、従来のDUAL SHOCK WAVEとは異なり、「師弟」をテーマとしたトーナメントとして開催されました。キャリア10年未満の選手と、それ以上のキャリアを持つ選手のタッグという出場条件が設けられました。12組が参加し、9月22日に開幕、10月10日に後楽園ホールで決勝戦が行われました。
特別ルールとして、キャリアが上の選手は下の選手からフォールを奪うことができないという制約がありました。トーナメントは20分1本勝負で、引き分けの場合は下の選手同士による時間無制限シングルマッチで決着。決勝のみ時間無制限1本勝負でした。この「師弟」トーナメントを制したのは、GReeeeN（山下りな＆ダイナマイト関西）で、Redbull（水波綾＆橋本千紘）が準優勝となりました。
2017年は「運も実力のうち1DAYトーナメント」として開催されました。これは、かつて行われていた6人タッグトーナメントのルールをタッグに持ち込んだもので、試合形式、時間、引き分け裁定などが試合直前に抽選で決定されるという「運」の要素が非常に強い大会でした。9組が参加し、9月16日の後楽園ホールで全試合が1日で行われました。
参加チームは抽選によってパラマス式トーナメントを戦い、飛び入り参加のチームは最下層からのスタート、当時のタッグ王者は決勝シードとなりました。決勝戦のみはタッグ王座を懸けたタイトルマッチとして通常ルールで行われました。多くの試合で抽選による特殊ルールが適用される中、決勝に進出したのはシード枠のBig Rice Field（長浜浩江＆小林香萌）と勝ち上がってきたNEW-TRA（彩羽匠＆門倉凛）で、NEW-TRAが優勝を飾り、第21代WAVE認定タッグ王座を獲得しました。
このように、DUAL SHOCK WAVEは毎年異なる形式や特別なルールが導入され、常に新鮮な形でタッグ戦線の盛り上がりを演出する、プロレスリングWAVE秋の恒例大会となっています。
本大会は2011年に始まり、第1回大会は初代WAVE認定タッグ王座を決定するためのトーナメントとして開催されました。以降、WAVE認定タッグ王座への挑戦権をかけた大会として位置づけられることが多く、2013年からはタッグ王座自体の別名としても「DUAL SHOCK WAVE」が用いられています。出場するタッグチームには、独自のチーム名を付けることが義務付けられています。
DUAL SHOCK WAVE 2011
第1回は「DUAL SHOCK WAVE 2011〜初代WAVEタッグチーム決定トーナメント〜」として開催されました。10組が参加するシード付きのトーナメント形式で争われ、9月4日の大阪大会で開幕し、10月30日の大阪大会で決勝戦が行われました。準決勝までは30分1本勝負、決勝戦は時間無制限1本勝負でした。
トーナメントでは、1回戦後に1組が準決勝に、2回戦後に1組が決勝にそれぞれシードされる変則的なシステムが採用されました。最終的に、カナアユ（華名＆栗原あゆみ）と植松☆輝（植松寿絵＆輝優優）が決勝に進出し、カナアユが優勝を飾ると共に、初代WAVE認定タッグ王座を獲得しました。
DUAL SHOCK WAVE 2012
この年から大会形式がリーグ戦へと一新されました。「DUAL SHOCK WAVE 2012 タッグリーグ」として、8組が参加し、AブロックとBブロックに分かれて争われました。公式戦は20分1本勝負で、各ブロックの1位チームが決勝に進出する形式です。9月25日に開幕し、11月16日に決勝戦が行われました。
この大会では、現タッグ王者を含む一部チームがシードされ、残りはサバイバルWAVEと呼ばれる予選で出場権を獲得しました。サバイバルWAVEで敗退したチームはリザーバーとして待機するというユニークなシステムも導入されました。前年とは異なるタッグが多く組まれ、特にアイスリボンやWNCといった他団体からの参加が目立ちました。Aブロックからはマックロコロスケ（大畠美咲＆藤本つかさ）が、Bブロックからは奇跡の隣人（渋谷シュウ＆朱里）がそれぞれ勝ち上がり、決勝戦でマックロコロスケが勝利して優勝。当時のタッグ王者であるハタナカヨウコへの挑戦権を獲得しました。
DUAL SHOCK WAVE 2013
2013年もリーグ戦形式でしたが、ルールが大きく変更されました。8組参加の1リーグ制で、「負け点」方式が導入されました。あらゆる負けおよび引き分けに「負け点」が加算され、負け点が3になった時点で失格となる、かつての国際プロレスのIWAワールド・シリーズに類似した形式です。9月1日に開幕し、10月6日に決勝戦が開催されました。
この年は、同年限りで引退を発表していたGAMI選手にとって最後の出場大会となりました。また、前年からタッグを組み続けたチームは皆無となり、多くの新しいタッグが誕生する一方で、クラシックギャルズやプラスマイナスといった過去のタッグが復活する場面も見られました。24時間プロレス興行中にも公式戦が組まれるなど、波乱含みのリーグ戦となりました。最終的に3チームが勝ち残り、巴戦形式の優勝決定戦を制したLas aventureras（浜田文子＆山縣優）が優勝し、タッグ王座への挑戦権を得ました。
DUAL SHOCK WAVE 2014
2014年は3年ぶりにトーナメント形式に戻りました。11組が参加し、9月7日の予選を経て、9月23日から公式戦が開幕、10月15日に決勝戦が行われました。決勝戦を除き15分1本勝負で、時間切れの場合は時間無制限のシングルマッチで決着をつけるという特別ルールが設けられました。決勝戦は時間無制限1本勝負です。
この年の最大の特徴は、当時のタッグ王者が決勝戦にシードされる「理不尽シード枠」が導入されたことです。これにより、決勝戦は自動的にタッグ王座を懸けたタイトルマッチとなりました。出場チームは、予選免除組、予選勝ち抜け組、プロデューサー推薦組など様々な方法で選出されました。優勝はレボルシオン・アマンドラ（木村響子＆中川ともか）、準優勝はタッグ王者としてシードされていたさくらご飯（旧姓・広田さくら＆飯田美花）でした。
DUAL SHOCK WAVE 2015
2015年もトーナメント形式で開催されました。この年は、前王者の王座返上により空位となっていたWAVE認定タッグ王座を決定するための大会として行われました。7組が参加し、10月2日から開催され、10月30日の後楽園ホール大会で決勝戦を迎えました。
優勝はLas aventureras（浜田文子＆山縣優）、準優勝は春倉（春山香代子＆倉垣翼）となり、Las aventurerasが2年ぶり2度目のDUAL SHOCK WAVE優勝を飾るとともに、第19代WAVE認定タッグ王座を獲得しました。
DUAL SHOCK WAVE 2016
2016年は、従来のDUAL SHOCK WAVEとは異なり、「師弟」をテーマとしたトーナメントとして開催されました。キャリア10年未満の選手と、それ以上のキャリアを持つ選手のタッグという出場条件が設けられました。12組が参加し、9月22日に開幕、10月10日に後楽園ホールで決勝戦が行われました。
特別ルールとして、キャリアが上の選手は下の選手からフォールを奪うことができないという制約がありました。トーナメントは20分1本勝負で、引き分けの場合は下の選手同士による時間無制限シングルマッチで決着。決勝のみ時間無制限1本勝負でした。この「師弟」トーナメントを制したのは、GReeeeN（山下りな＆ダイナマイト関西）で、Redbull（水波綾＆橋本千紘）が準優勝となりました。
DUAL SHOCK WAVE 2017
2017年は「運も実力のうち1DAYトーナメント」として開催されました。これは、かつて行われていた6人タッグトーナメントのルールをタッグに持ち込んだもので、試合形式、時間、引き分け裁定などが試合直前に抽選で決定されるという「運」の要素が非常に強い大会でした。9組が参加し、9月16日の後楽園ホールで全試合が1日で行われました。
参加チームは抽選によってパラマス式トーナメントを戦い、飛び入り参加のチームは最下層からのスタート、当時のタッグ王者は決勝シードとなりました。決勝戦のみはタッグ王座を懸けたタイトルマッチとして通常ルールで行われました。多くの試合で抽選による特殊ルールが適用される中、決勝に進出したのはシード枠のBig Rice Field（長浜浩江＆小林香萌）と勝ち上がってきたNEW-TRA（彩羽匠＆門倉凛）で、NEW-TRAが優勝を飾り、第21代WAVE認定タッグ王座を獲得しました。
このように、DUAL SHOCK WAVEは毎年異なる形式や特別なルールが導入され、常に新鮮な形でタッグ戦線の盛り上がりを演出する、プロレスリングWAVE秋の恒例大会となっています。
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