WEWS-TV

WEWS-TV

オハイオ州クリーブランドに認可されている、仮想チャンネル5、UHFデジタルチャンネル15で送信されるABC系列のテレビ局です。シンシナティに本社を置くE・W・スクリップス・カンパニーによって、その創業当初から所有されています。スタジオはクリーブランド中心部のユークリッド・アベニュー沿いに位置し、送信所は郊外のパーマに設置されています。

歴史

WEWS-TVは1947年12月17日に放送を開始しました。これはオハイオ州で最初に運用を開始したテレビ局であり、アメリカ国内では16番目の開局でした。コールサインである「WEWS」は、親会社であるE・W・スクリップス・カンパニーの創設者、エドワード・ウィリス・スクリップスのイニシャルに由来しています。クリーブランドのテレビ局の中で最も長い歴史を持ち、開局以来、チャンネル位置（アナログ放送時代と同じ）、所有権、そしてコールサインを一貫して維持しているという特筆すべき特徴を持っています。開局に先立つ数週間前には、WEWS-FM（現在のWDOKが使用する周波数102.1 MHz）が立ち上げられ、WEWS-TVのパーソナリティたちが放送経験を積む場として機能しました。チャンネル5の最初の放送は、関連会社の「クリーブランド・プレス」が主催したクリスマスのページェントでした。この初期のスタッフには、後にWVIZ（チャンネル25）の社長となる有能なプロデューサー、ジム・ブレスリンやベティ・コープらが含まれていました。

当初、WEWS-TVはCBSの主要系列局として運営されていましたが、同時にABCとデュモン・テレビジョン・ネットワークの番組も二次的に放送していました。1955年、CBSとの提携はWJW-TV（チャンネル8）に移管されました。これは、当時のWJW-TVの所有者であったストーラー・ブロードキャスティングがCBSに対する影響力を行使して提携を獲得したことによるものです。デュモンとの提携は、1956年に同ネットワークの運用が終了したことで解消されました。WEWS-TVは短命に終わったパラマウント・テレビジョン・ネットワークの系列局でもあり、『ビーニーの時間』、『ハリウッド・リール』、『フロスティ・フロリクス』といったパラマウント制作の番組を放送する、比較的有力な系列局の一つでした。また、一時期はNBCの番組も二つ放送していました。1959年から1960年のシーズンには夕方のニュース番組『ハントリー＝ブリンクリー・リポート』を、1957年10月から1966年2月にかけてはジャック・パールや後にジョニー・カーソンが司会を務めた『ザ・トゥナイト・ショー』を放送していましたが、これらはいずれもウェスティングハウス・ブロードキャスティングが所有するNBC系列局KYW-TV（現在のWKYC）に取って代わられました。

1977年には、サーカス芸人ヒューゴ・ザッキーニによる人間大砲の演技を記録・放送した件で合衆国最高裁判所に出廷するという出来事がありました。ザッキーニはオハイオ州バートンで開催されたゴーガ・カウンティ・フェアで練習を行っていましたが、WEWS-TVはオハイオ州法が義務付ける補償を彼に行いませんでした。この「ザッキーニ対スクリップス＝ハワード・ブロードキャスティング・カンパニー事件」において、最高裁判所は、憲法修正第1条がWEWS-TVをコモン・ローにおける著作権侵害の主張に対する責任から保護するものではないとの判決を下しました。

1994年5月23日、ニュー・ワールド・コミュニケーションズはFOXとの間で長期的な提携契約を締結し、同社が所有または三大ネットワークから取得した13のテレビ局をFOX系列に切り替えることを発表しました。これは、FOXの親会社であるニューズ・コーポレーションがニュー・ワールド・コミュニケーションズの株式20％を取得する取引の一環でもありました。この動きは、1993年12月18日にナショナル・フットボール・リーグ（NFL）がナショナル・フットボール・カンファレンス（NFC）のテレビ放映権をFOXに与えたことに端を発しています。これにより、1994年シーズンからNFCの試合放送権はFOXに移り、CBSとの38年間の関係が終了しました。当時、クリーブランドではFOXは目立たないUHF局であるWOIO（チャンネル19）でしか見られなかったため、CBSは直ちにWEWS-TVと、デトロイトの姉妹局であるWXYZ-TVを新たな系列局候補として狙いを定めました。しかし、同年6月16日、スクリップスはABCと長期契約を締結し、WEWS-TVとWXYZ-TVをABC系列として維持することを決定しました。この契約には、ボルチモアのWMAR-TV、フェニックスのKNXV-TV、タンパのWFTS-TVといった他のスクリップス系局をABC系列とすることも含まれていました。

かつての二重ネットワーク系列

WEWS-TVは1955年から1996年12月31日まで、クリーブランド市場における二つの主要なABC系列局の一つという立場を保持していました。もう一つの局はWAKR-TV（チャンネル49）で、こちらはWEWS-TVがABCに参加する2年前の1953年6月7日に主要なABC系列局としての運用を開始していました。WAKR-TVとABCの関係は、付属のラジオ局WAKRが1940年にNBCブルー・ネットワーク（後のブルー・ネットワーク、そしてABCとなる）の系列局として開局したことにまで遡ります。ネットワーク側としては、より強力な系列局網を持つNBC、CBS、デュモンに対抗するため、可能な限り多くの局を系列に引き入れる戦略を取っていました。

WAKR-TVは元々、アクロンに割り当てられたチャンネル11のVHFライセンスとして計画されていましたが、FCCの1952年の「第6報告と命令」の結果、二つのUHF割り当てが採用され、そのうちの一つは当時の技術では運用が困難と見なされたため、WAKR-TVの開局は数年間遅れました。初期には多額の資金を失い、1967年にチャンネル49からチャンネル23へ移行した後も経営を維持するために、WAKR-TVはABC-TVの番組からの収益に依存していました。1963年から1964年のテレビシーズン以降、WAKR-TVはABC-TVの番組編成を最小限の逸脱で踏襲するようになりました。一方、WEWS-TVは朝8時台の番組を自社制作の『ザ・モーニング・エクスチェンジ』に差し替えていたため、クリーブランド市場で『グッド・モーニング・アメリカ』全編を放送していたのはWAKR-TVでした（WEWS-TVによる差し替えは1994年9月に終了）。1986年、創設者であるサミット・ラジオ/グループ・ワン・ブロードキャスティングがラジオ資産を売却した際、テレビ局はWAKC-TVと改称されました。

サミット/グループ・ワンによる40年近くの継続的な所有の後、WAKC-TVは1993年後半にValueVisionに売却されました。ABCは当初、売却完了後も系列関係を更新しましたが、これによりホームショッピング番組が主体となる局が従来のネットワーク系列局として運営されるという状況が生じました。その後、パクソン・コミュニケーションズへの売却が完了した後の1996年2月28日には、ニュース部門全体が閉鎖され、同年12月31日をもって全てのABC番組の放送が打ち切られました。パクソンは最終的に、局名をWVPX-TVに変更し、1998年8月31日に開局したパックスTVネットワーク（現在のイオン・テレビジョンの前身）の開局時系列局として運用しました。2020年9月にスクリップスがパクソンの後継企業であるイオン・メディアを買収したため、WVPX-TVはインヨー・ブロードキャスト・ホールディングスに売却されましたが、スクリップスの子会社であるカッツ・ブロードキャスティングが運営するイオンやその他のデジタルサブチャンネルネットワークとの提携は継続しています。

WAKR-TV/WAKC-TVでキャリアを積んだ著名な人物には、長年WEWS-TVに勤務したテッド・ヘンリー（WAKR-AM-TVでリポーターとして開始）や、1993年にWEWS-TVに気象予報士として入社する前にWAKC-TVで気象予報士を務めたマーク・ジョンソンなどがいます。

技術情報

サブチャンネル

WEWS-TVのデジタル信号は多重化されており、複数のサブチャンネルで異なる番組を提供しています。

2011年5月26日、WEWS-TVを含む全国のスクリップス所有局が、デジタルサブチャンネルでライブ・ウェル・ネットワークを送信する契約を締結したことが発表されました。このネットワークは同年9月5日にデジタルサブチャンネル5.2での放送を開始し、オハイオ州北東部の一部のケーブルテレビプロバイダーでも視聴可能となりました。

ライブ・ウェル・ネットワークは2015年4月に放送終了を発表したため、5.2サブチャンネルは同年4月8日午前10時にクラシックテレビネットワークのCozi TVに切り替わりました。コメディネットワークのLaffは、その約1週間後に新たにアクティブ化された5.3サブチャンネルで放送を開始しました。5.3は同年4月7日にアクティブ化され、公式放送開始日の前にネットワーク立ち上げのためのプロモーションを継続的に放送していました。2017年4月14日には、5.2でのCozi TVの放送を終了し、Gritに置き換えられました。

2021年3月1日、5.5サブチャンネルがアクティブ化され、ホームショッピングネットワークであるHSNの番組が放送されています。

アナログ-デジタル変換

WEWS-TVは、アメリカのフルパワーテレビ局が連邦政府の指令に基づきアナログ放送からデジタル放送へ完全に移行した公式期日である2009年6月12日に、VHFチャンネル5でのアナログ信号送信を停止しました。デジタル信号は、移行前から使用していたUHFチャンネル15で引き続き放送を行いました。番組情報やシステム情報を伝えるPSIP（Program and System Information Protocol）技術を使用することで、デジタルテレビ受信機では以前のアナログチャンネルと同じ仮想チャンネル5として表示されるようになっています。

公式サイト（英語）

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