WILLCOM CORE 3G

WILLCOM CORE 3G

WILLCOM CORE 3Gは、かつてウィルコムが提供したMVNO通信サービスであり、NTTドコモとソフトバンクの3Gネットワークを活用していました。このサービスは、法人向けに先行して利用を開始し、個人向けにも展開されていました。

サービスの背景と展開

ウィルコムは、2009年7月に次世代PHSであるWILLCOM CORE XGPのモニターサービスを法人向けにスタートしましたが、全国展開には時間がかかりました。そのため、同年3月から、NTTドコモのFOMAハイスピード網を利用したMVNOサービスの提供を開始し、以降の展開へと繋がりました。最大通信速度は7.2Mbpsであり、業務用のデータ通信として広く利用されました。

2010年1月には、新たに「新ウィルコム定額プランG」のプランが導入され、これによってさらに多くのユーザーが参加することが可能となりました。ただし、このプランではPHS利用分のみがポイント加算の対象とされ、3G利用者には別の取り扱いがありました。

契約内容とサポートコイン

このサービスでは、利用料金に応じてウィルコムサポートコインが付与されるシステムがあり、特定のサービスにポイントを使うことが可能でした。ただし、一部の利用者はPHS通信に関してポイント加算が停止されるなど、サービス変更が行われていました。

回線と端末

WILLCOM CORE 3Gの通信は、FOMAカードを使用して行われ、電話番号はドコモが割り当てた番号帯から提供されました。端末の種類も多岐にわたり、シャープや京セラなどの機器が利用されました。これらの端末は、ドコモ網とソフトバンク網の両方に対応するものや、特定の通信方式に特化したものが含まれました。

終了のお知らせ

サービスは2010年9月30日をもって新規契約が停止され、その後もドコモ網の利用は続けられていましたが、契約更新が行われず、2012年4月からはインターネットイニシアティブが業務を継承しました。最終的に、2017年11月30日にはすべてのサービスが終了することが決定され、契約を続けているユーザーには強制解約の措置がとられました。

ソフトバンク網での展開

WILLCOM CORE 3Gは、ソフトバンクモバイル網でも展開が行われました。2011年からはULTRA SPEED網に対応した端末がリリースされ、これにより個人向けサービスも充実しました。また、2014年にはY!mobileブランドが発足し、3GとPHSのデュアルモード端末が再定義されるなど、新しいサービス形態が登場しました。

WILLCOM CORE 3Gは、PHSと3Gの融合を図った重要な通信サービスでしたが、時代の進化に伴いサービス終了となりました。

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