WWF・インベイジョン

WWF インベイジョン：2001年夏の激突

2001年7月22日、アメリカプロレス団体WWF（現WWE）は、オハイオ州クリーブランドのガンド・アリーナにおいて、歴史に残る一大イベント『インベイジョン』を開催しました。この興行は、ペイパービュー（PPV）でも放映され、数週間前に勃発したWWFとアライアンスの抗争がクライマックスを迎える舞台となりました。

このイベントの最大の特徴は、全試合がWWF所属レスラーとアライアンス所属レスラーによる対抗戦であった点です。数ヶ月に渡って繰り広げられた両勢力の抗争は、この『インベイジョン』で決着を迎えることになります。17,964人の熱狂的なファンが会場に詰めかけ、その緊迫感あふれる戦いを目の当たりにしました。大会の公式テーマ曲には、マリリン・マンソンの『The Fight Song』が起用され、イベントをさらに盛り上げました。

試合結果：WWF vs アライアンスの激戦

当日の試合カードは、WWFとアライアンスのレスラーが入り乱れる、白熱した攻防の連続でした。以下に主な試合結果をまとめます。

サンデー・ナイト・ヒート・マッチ: チャボ・ゲレロ・ジュニア（アライアンス）○ vs スコッティ・2・ホッティ（WWF）●
タッグマッチ: エッジ＆クリスチャン（WWF）○ vs ランス・ストーム＆マイク・オーサム（アライアンス）●
特別レフェリー：ミック・フォーリー
シングルマッチ: アール・ヘブナー（WWF）○ vs ニック・パトリック（アライアンス）●
タッグマッチ: A.P.A（ブラッドショー＆ファルーク）（WWF）○ vs ショーン・オヘア＆チャック・パルンボ（アライアンス）●
シングルマッチ: ビリー・キッドマン（アライアンス）○ vs X-パック（WWF）●
シングルマッチ: レイヴェン（アライアンス）○ vs ウィリアム・リーガル（WWF）●
6人タッグマッチ: クリス・キャニオン＆ショーン・スタージャック＆ヒュー・モラス（アライアンス）○ vs ビリー・ガン＆ビッグ・ショー＆アルバート（WWF）●
シングルマッチ: タジリ（WWF）○ vs タズ（アライアンス）●
WWFハードコア王座戦: ロブ・ヴァン・ダム（アライアンス）○ vs ジェフ・ハーディー（WWF）● ※ジェフ・ハーディーが王座陥落
ブラ・アンド・パンティ・マッチ: トリッシュ・ストラタス＆リタ（WWF）○ vs トリー・ウィルソン＆ステイシー・キーブラー（アライアンス）● ※特別レフェリー：ミック・フォーリー
10人タッグマッチ: ブッカー・T＆ライノ＆ダイヤモンド・ダラス・ペイジ＆ババ・レイ・ダッドリー＆ディーボン・ダッドリー（アライアンス）○ vs “ストーンコールド” スティーブ・オースチン＆カート・アングル＆クリス・ジェリコ＆ジ・アンダーテイカー＆ケイン（WWF）●

これらの試合は、単なるプロレスの試合という枠を超え、WWFとアライアンスの壮絶な抗争劇を象徴するものでした。それぞれのレスラーが、自らの勢力の誇りを懸けて、激しい戦いを繰り広げました。

インベイジョンの意義：WWFとアライアンス抗争の終結

『インベイジョン』は、WWFとアライアンスの抗争が、その決着を見たイベントとして歴史に刻まれています。このイベント以降、両勢力の抗争は終息し、翌年以降は『インベイジョン』という興行は開催されませんでした。このイベントは、プロレス史における重要な転換点となったと言えるでしょう。11月に抗争が終結したことを受けて、翌年以降『インベイジョン』は開催されず、このイベントが両勢力の抗争の最終決戦となったのです。

17,964人の観客動員数は、このイベントがどれほど注目を集めていたかを物語っています。熱狂的なファンは、会場で繰り広げられる激しい試合に酔いしれ、WWFとアライアンスの抗争の結末を見届けました。

『インベイジョン』は、単なるプロレス興行ではなく、プロレス史における重要な一ページとして、多くのファンに記憶されているでしょう。

もう一度検索