Wizap! -ウィザップ〜暗黒の王-

Wizap! -ウィザップ〜暗黒の王-（SFC）

『Wizap! -ウィザップ〜暗黒の王-』は、1994年 9月22日にアスキーから発売されたスーパーファミコン用ロールプレイングゲームです。データイーストのファミコンソフト『ダークロード』の続編にあたり、プレイヤーは主人公を操作し、フォートリア王国で発生した異変を解決し、世界崩壊を防ぐことを目指します。

複数の独立したシナリオが存在し、主人公の職業や選択肢によって能力値やイベントが変化するなど、自由度の高さが特徴です。攻略難易度が高く、攻略本も発売されなかったため、SFC時代の隠れた難作として知られています。

開発は酒田エス・エー・エスが担当。プロデューサーは金田剛と吉田穂積、シナリオは巌光生とさわじりたくみ、音楽は伊藤善之と伊藤真澄が手掛けました。後に続編となる『DARK LAW 〜Meaning of Death〜』が発売されています。

ゲーム概要

本作は、前作『ダークロード』、後作『DARK LAW 〜Meaning of Death〜』と同様に、シナリオの解決を主眼としたRPGです。プレイヤーは「男女」と「戦士系・魔法使い系」のいずれかを選択し、フォートリア王国で起こる謎の事件を追います。

時間経過が重要な要素となる複雑なシナリオが特徴です。攻略本が存在しないことも難易度を高める要因となり、後作の『DARK LAW』と共に、難易度の高いゲームとして名前が挙がることがあります。

前作、後作とは、デザインやシナリオ等に共通する要素が見られます。

ゲーム内容

システム

フォートリア王国の街を中心に、主人公1人から最大3人までのパーティを組んで行動します。街の施設を利用したり、職業に応じた労働で経験値や資金を稼ぎ、時間を進めたりすることができます。

特定の条件を満たすことでエピソードが発生し、シナリオマップを探索することになります。特定の条件を満たすと最後のエピソードが発生し、クリアすることでエンディングを迎えます。

パーティメンバー

各キャラクターには性別、戦士系・魔法系、守護属性が設定されており、成長、装備、魔法習得の可否、魔法系統、魔法耐性、戦闘時の行動パターンに影響します。

主人公以外のメンバーは、シナリオ進行中に特定の条件を満たすことで仲間にでき、酒場で交代可能です。

戦闘

リアルタイムとタクティカルの2つのモードを選択できます。リアルタイムモードでは常に時間が流れ、タクティカルモードでは主人公の行動ごとに敵味方が行動します。

主人公以外の仲間は、主人公の指示に従いセミオートで戦闘を行います。

魔法

レベルアップごとに魔法系のキャラクターは魔法を習得できます。寺院で魔法の習得を選択することで、新たな魔法を習得できます（戦士系のキャラクターも、「スクロール」のスキルがあれば魔法を習得可能）。

魔法には、マップで使用するものと戦闘で使用するものがあります。回復や攻撃の他、洞窟を明るくするなどの効果もあります。

職業

キャラクターのパラメータに応じて、労働組合で自由に職業を変更できます。

職業によって、街での労働賃金や習得できるスキルが変化します。

スキル

各キャラクターは最大4つまでスキルを習得できます。スキルはマップや戦闘で様々な効果を発揮します。水を移動できるスイミングや、洞窟を明るくするスターライトなど、エピソードマップで必要となるスキルも存在するため、意識して習得する必要があります。

ストーリー

蒼い星フォルテューンは3つの聖霊によって創造されました。その星に存在するフォートリア王国で、様々な異変が発生し始めます。プレイヤーはフォートリア王国に滞在し、情報を集め、エピソードを追うことで、徐々にシナリオの核心、事件の真相へと近づいていきます。

評価

ゲーム雑誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、7・5・6・5の合計23点（満40点）を獲得。『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」では、20.1点（満30点）という評価を得ています。

Wizap! -ウィザップ 〜暗黒の王-