XP-41 (航空機)

セバスキー XP-41

セバスキー XP-41は1939年にアメリカ合衆国で設計された戦闘機で、主にアメリカ陸軍航空隊向けに開発されました。しかし、この機体は試作段階にとどまり、量産されることはありませんでした。

この機体の開発は、セバスキー社が手掛けたP-35の発展型として位置づけられています。XP-41ではいくつかの重要な変更が行われました。まず、エンジンにはプラット・アンド・ホイットニー社製のR-1830-19を採用し、これに2速式過給機が搭載されています。これによりエンジンの出力が向上し、機体の性能に寄与しました。また、空気抵抗を軽減するために新しい風防が採用され、さらに降着装置の設計が見直されて、後方引込式から内側引込み式へと変更されました。これらの改良により、XP-41は戦闘機としての能力を高めることを目指しました。

XP-41の開発は、XP-43（後のP-43 ランサー）と同時進行で行われました。1939年3月に初飛行を行った後、XP-41は陸軍航空隊からの注目を浴びますが、最終的にはXP-43の方が軍の関心を引きつけたため、XP-41の開発は中止されることとなりました。

諸元

• - 乗員: 1名
• - 全長: 8.2m （27 ft 0 in）
• - 全高: 3.8m （12 ft 6 in）
• - 翼幅: 11.0m （36 ft 0 in）
• - 翼面積: 20.4m² （219.5 ft²）
• - 空虚重量: 2450kg （5390 lb）
• - 運用時重量: 3000kg （6600 lb）
• - 最大離陸重量: 3273kg （7200 lb）
• - 動力: プラット・アンド・ホイットニー R-1830-19 複列14気筒星型エンジン（2速過給機付き） × 1

895 kW （1200 hp）

性能

• - 最大速度: 517 km/h （323 mph、279 kt）
• - 巡航速度: 470 km/h （292 mph、254 kt）
• - 航続距離: 1168 km （730マイル、634海里）
• - 実用上昇限度: 9600 m （31500 ft）
• - 翼面荷重: 147.1 kg/m² （30.1 lb/ft²）
• - 馬力荷重: 0.298 kW/kg （0.400 hp/kg、0.182 hp/lb）

武装

• - 固定武装:

- 12.7mm 機関銃 × 1
- 7.62mm 機関銃 × 1

結果として、XP-41はその時代の軍用機の発展において重要な役割を果たしましたが、実戦配備には至りませんでした。しかし、たくさんの技術革新が含まれており、後の航空機設計にも影響を与えたことは間違いありません。

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