YAMP KOLT (a.k.a mai fujinoya)

ヤンプ・コルト：音楽の境界線を越えるマルチアーティスト

ヤンプ・コルト(yamp kolt)は、ベースを軸とした演奏活動に加え、作曲家、作詞家、音楽プロデューサー、そしてレコーディングエンジニアとして活躍する稀有な存在です。公式ウェブサイトでは、名前を全て小文字で「yamp kolt」と表記しています。

彼の音楽活動は実に多様性に富んでいます。藤乃家舞名義も含め、8枚ものソロアルバムを発表。即興演奏を主体としたライブ活動は精力的に行われ、独自の楽器であるワイヤフォンやyamp kolt SPRINGの製作にも取り組んでいます。さらに、Macベースのオリジナルレコーディングソフトウェア「REX」を開発するなど、技術面でも高い能力を示しています。

UA、パードン木村といったアーティストとのマルチスピーカーを使用したレコーディングやライブパフォーマンスも積極的に行い、イベントオーガナイズ、DJ、リミックスといった活動にも携わっています。その活動範囲は音楽にとどまらず、多様な分野に広がりを見せています。

多彩なコラボレーションとキャリア

ヤンプ・コルトは、数々のアーティストとのコラボレーションで知られています。UAのアルバム『SUN』『golden green』『ATTA』への楽曲提供とプロデュースを手掛け、画家・大竹伸朗とのコラボレーションDVD『MOUSE ESCAPE』、NHK制作のDVD『ドレミノテレビ』にも参加しています。

国内外の著名なミュージシャンとの共演歴も豊富です。マーク・リボー、ジミ・ヘンドリックス・ジプシーズのジェラルド・ベレッツ、バリ・ガムランの集団スダマニ、ラウンジ・リザーズのダギー・バウン、ロイ・ネーザンソン、カーティス・フォークス、内橋和久、外山明、梅津和時、大倉正之助など、多様なジャンルのアーティストと共演し、音楽的な視野を広げてきました。

映画音楽への参加も精力的に行っており、『エレクトリックドラゴン80000V』『五条霊戦記』『空中庭園』『W/O』などの作品に携わっています。山口県YCAMでの志賀理江子とのサウンドインスタレーション「ジャック」など、空間と音響を融合させた作品も手がけています。

彼の活動はアメリカ合衆国の音楽雑誌『fader』やファッション誌『W』など、海外メディアにも取り上げられるなど、国際的な評価も得ています。Cemetery Records/FARレーベルや、サノバラウド、live FARといったイベントも主宰し、音楽シーンに多大な影響を与えています。

ディスコグラフィーと主な作品

ヤンプ・コルト名義、藤乃家舞名義でのソロアルバムの他、数々の参加作品があります。特にUAへの楽曲提供、プロデュースは彼のキャリアの中でも重要な位置を占めています。また、『MOUSE ESCAPE』や『ドレミノテレビ』への参加など、音楽以外の分野にも才能を発揮しています。映画音楽、リミックス作品なども手がけ、活動の幅広さを示しています。代表的なアルバムとしては『チュウイング』(2015年)、『yes』(2011年)、『gold leaf』(2007年)などが挙げられます。

さらに、リトル・トーキョー、ピース・ピル、sunzuといったバンド活動にも参加し、幅広い音楽性を培ってきました。これらの経験が、現在の彼の多彩な活動に繋がっていると言えるでしょう。

まとめ

ヤンプ・コルトは、ベース演奏、作曲、作詞、プロデュース、レコーディングエンジニアリングなど、音楽活動のあらゆる側面で卓越した才能を発揮するマルチアーティストです。ジャンルやメディアの垣根を超えた活動は、常に革新的な試みであり、今後の活躍にも期待が高まります。

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