YOSO

YOSO（ヨウソウ）は、プログレッシブ・ロックバンドYESのメンバーと、アメリカを代表するロックバンドTOTOのメンバーによって結成された、幻のスーパーグループです。元々は「AKA」という仮称で活動していました。

結成の経緯

YOSOは、イエスの元メンバーであるトニー・ケイとビリー・シャーウッド、そしてTOTOの元リードボーカリストであるボビー・キンボールを中心に結成されました。きっかけは、キンボールと、シャーウッド、ケイが参加していたCIRCA（サーカ）が、2009年初頭にイタリアで共同ツアーを行う計画でした。当初は「AKA」というバンド名で活動を開始しましたが、後にYESとTOTOを組み合わせた「YOSO」へと改名しました。

ドラムには当初ジェイ・シェレンが参加予定でしたが、スケジュールの都合により脱退。代わりに、シャーウッドや元YESのギタリスト、トレヴァー・ラビンとの共演経験もあるルイ・モリノ3世が加入しました。2009年にはアルバムのレコーディングが行われ、着々とリリースに向けて準備が進められました。

短い活動期間

2009年10月には、メキシコで3日間の公演を実施。同年12月には、ドラマーとしてジョディ・コルテスが加入し、マネージャーには元ジェントル・ジャイアントのデレク・シャルマンが就任しました。2010年初頭には、精力的にライブ活動を展開しました。

2010年7月、イタリアのレコード会社、フロンティアーズ・レコードからデビューアルバム『Elements（エレメンツ）』をリリース。しかし、アルバムリリースに伴うツアーに向けて、メンバーチェンジが行われました。キンボール、シャーウッド、ケイに加え、ドラムにスコット・コナー（ジェネシスのトリビュートバンドGabble Ratchet）、ギターにジョニー・ブラーンズ（イエスのトリビュートバンドRoundabout）が加入しました。

ライブでは、TOTOの代表曲（主にグラミー賞を6部門受賞したアルバム『聖なる剣』から）、イエスの代表曲（主にケイが参加していた時代の楽曲、特に「ロンリー・ハート」）、そしてアルバム『Elements』収録曲が演奏されました。しかし、YOSOとしての活動は短命に終わり、2011年に解散しました。

解散後

ギタリストのジョニー・ブラーンズは、解散後、ケイとシャーウッドが在籍するCIRCAに加入しました。CIRCAでは、YOSOに初期メンバーとして参加していたジミー・ホーンと交代する形で参加しています。

メンバー

トニー・ケイ (Tony Kaye) - キーボード (2009年–2011年)
ボビー・キンボール (Bobby Kimball) - ボーカル (2009年–2011年)
ビリー・シャーウッド (Billy Sherwood) - ベース、ボーカル (2009年–2011年)
ジミー・ホーン (Jimmy Haun) - ギター (2009年–2010年)
ジェイ・シェレン (Jay Schellen) - ドラム (2009年)
ルイ・モリノ3世 (Lou Molino III) - ドラム (2009年)
ジョディ・コルテス (Jody Cortez) - ドラム (2009年–2010年)
ジョニー・ブラーンズ (Johnny Bruhns) - ギター (2010年–2011年)
スコット・コナー (Scott Connor) - ドラム (2010年–2011年)

ディスコグラフィ

アルバム
『Elements -要素-』 - Elements (2009年)

外部リンク

YOSO - Discogs（英語）

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