Z-18 (航空機)

Z-18 ヘリコプターの概要

Z-18（Zhisheng-18、簡体字: 直升-18、繁体字: 直昇-18型）は、中国の昌河飛機工業公司（CHIAC）が製造した輸送ヘリコプターです。この機体はフランスのAC313を基に開発されており、先代のZ-8の後継機としての役割を果たしています。Z-18は、特に艦載型のZ-18Jが生産されており、中国人民解放軍海軍によって運用されています。

機体の特徴

Z-18は、元となるZ-8から多くの改良が施されています。主な変更点としては、メインローターとテイルローターに複合材料が使用されており、機体のデザインも船型の下面から平坦な形状に変わっています。また、かつて機体に取り付けられていたフロートが除去され、軽量化が図られています。これにより、Z-18はさらなる性能向上が実現されています。

特筆すべきは、チベットでの試験飛行中に高度9,000メートルまで上昇が可能であり、高高度での運用にも適応しています。これが中国の厳しい地形条件での活動において大きな利点となっています。

バリエーションと運用モデル

Z-18A

一般的な輸送モデルで、Z-8からの大幅な改良が施されています。特に艦載に適した設計となっており、メインローターやテールムーブが折り畳み可能です。

Z-18J

早期警戒機バージョンでは、後部に格納式のアクティブ・フェーズドアレイ・アンテナが搭載されています。このアンテナは、使用時に機体の後部から下がる仕組みになっており、艦艇のE-2ホークアイなどの早期警戒機が存在しない中国海軍での運用が進んでいます。

Z-18F/FA

対潜哨戒機モデルで、機首下に装備された大型の水上捜索レーダーを特徴としています。FLIR（前方監視赤外線装置）などの装備は機体右側に移設されており、機体後部に設けられた30箇所の開口部からはソノブイを投下することができます。さらに、4つのパイロンが設けられており、Yu-7魚雷や空対艦ミサイルの搭載も可能です。

仕様と性能

• - 乗員: 2名
• - 定員: 27名
• - ペイロード: 4,000kg（外部: 5,000kg）
• - 全長: 23m
• - 全高: 7m
• - 空虚重量: 9.8t
• - 最大離陸重量: 13.8t

性能

• - 最大速度: 366km/h
• - 航続距離: 1,600km
• - 実用上昇限度: 9,000m

武装

Z-18F/FAモデルには、4箇所のパイロンが設けられ、Yu-7魚雷または空対艦ミサイルを装備することができます。

運用国

現在、Z-18は中国人民解放軍陸軍および海軍で運用されています。これにより、中国の防衛および救助活動において重要な役割を果たしています。

参考情報

この機体に関する詳細な情報は、以下のリンクから確認できます。

• - militarytoday.com
• - militaryfactory.com
• - chinese-military-aviation.blogspot.com

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