がまかつ

がまかつ：釣具の総合ブランド

がまかつは、シンガポールに拠点を置くGAMAKATSU PTE LTDが展開する釣具ブランドです。釣り竿、釣り針を中心に、アパレル用品など幅広い製品を企画・販売しています。2000年に設立されたGAMAKATSU PTE LTDは、グローバルに事業を展開しており、日本国内では株式会社がまかつがその母体となっています。

株式会社がまかつ：歴史と伝統

株式会社がまかつは、釣り竿と釣り針の製造を専門とする会社として、1955年に兵庫県西脇市で創業しました。当初は「蒲克鈎本舗」という名称でしたが、1968年に株式会社として改組されました。創業地である播磨地方は、古くから「播州針」の生産地として知られており、がまかつの釣り針は今日に至るまで、その品質の高さから広く支持されています。1990年代からは、レインウェアやキャップ、サングラスなどのアパレル用品の製造・販売にも進出し、釣り具の総合メーカーとしての地位を確立しています。かつてはゴルフクラブも販売していましたが、現在は釣具に注力しています。

社名の由来は、創業地の「蒲江（こもえ）」と創業者である「藤井繁克（ふじいしげかつ）」氏の名前からきています。この地は7世紀に「針間国」と表記され、古くから針の生産が盛んな地域でした。がまかつの釣り針は、その伝統と技術を受け継ぎ、国内外の釣り愛好家から高い評価を受けています。

沿革

1955年: 兵庫県西脇市に「蒲克鈎本舗」を創業。
1968年: 株式会社に改組、「株式会社がまかつ」設立。
1974年: 生産工場を増設。
1976年: 釣竿工場が完成。
1987年: 和歌山工場が完成し、アパレルの販売を開始。
1994年: 総合研究所を新設。
1996年: ゴルフクラブの販売を開始。
2000年: GAMAKATSU PTE LTDを設立。
2011年: 創業者・藤井繁克氏が逝去。
2017年: GAMAKATSU PTE LTDの日本本社を設立。
2017年: 株式会社がまかつの大阪事務所を設立。

製品ラインナップ

がまかつは、釣り竿、釣り針、アパレル用品など、幅広い製品を取り扱っています。

竿・ルアーロッド

がまかつの釣り竿は、「がま磯」「がま鮎」「がま渓流」のように、対象魚や釣り場に合わせて「がま◯◯」という名称が付けられているのが特徴です。これらの製品は、磯釣り、鮎釣り、渓流釣りといった特定の釣りに特化した設計がされており、その性能の高さから多くの釣り人に愛用されています。一方、ルアーロッドは「ラグゼ」シリーズとして展開されており、スタイリッシュなデザインと高い性能を兼ね備えています。かつてはフライロッド「ウォルトン」も取り扱っていましたが、現在はラインナップから外れています。

がまかつの釣り竿は、一般的に中～高級クラスの価格帯であり、その品質の高さと性能の良さから、多くの釣り人に支持されています。一方で、低価格帯の製品は少ない傾向があります。

釣針・仕掛け

がまかつの主力製品である釣り針は、全国の釣具店でほぼ確実に扱われているほど、その信頼性は非常に高いです。渓流用の小さな針から、クエ、マグロ、カジキなどの超大物用の針まで、幅広いラインナップを誇り、あらゆる釣法や対象魚に対応できる製品を取り揃えています。国内外で「Gamakatsu」の表記で販売されており、特にルアーフィッシング用の針として人気があります。国内でも、ルアーやフライ用の針には英表記が用いられています。

CM・提供番組

かつては、俳優の千葉真一氏をイメージキャラクターに起用し、CMや広告を展開していました。また、テレビ番組への提供も積極的に行い、以下のような番組でスポンサーを務めていました。

ワールドプロレスリング（テレビ朝日）：新日本プロレス中継のスポンサーを長年務めました。
がまかつ 日本列島釣りある記（テレビ朝日）：がまかつ一社提供の釣り番組で、初代三笑亭夢丸氏が司会を務めました。
フィッシング・ナウ（独立UHF局）：がまかつ一社提供の釣り番組で、こちらも初代三笑亭夢丸氏が司会を務めました。

後継番組であるフィッシング倶楽部では、提供はしていませんが、がまかつのフィールドテスターがサポートアングラーとして出演しています。

まとめ

がまかつは、釣り具の製造・販売において、長年の歴史と伝統を持つ企業です。高品質な製品開発を通じて、多くの釣り愛好家から信頼を得ています。特に釣り針は、その品質の高さから国内外で高い評価を受けており、釣り具業界におけるリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。

外部リンク

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LUXXE

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