なにわ筋線

なにわ筋線について

なにわ筋線（なにわすじせん）は、大阪市北区の大阪駅から南区のJR難波駅、さらに新今宮駅までの区間を地下で結ぶ計画中の鉄道路線です。この線は関西高速鉄道が整備の主体となり、完成後にはJR西日本と南海電気[[鉄道]]が運行を担当します。2019年には国土交通省が鉄道事業を許可し、2031年の春に開業する予定です。

計画の経緯

なにわ筋線の計画は1980年代にさかのぼります。1989年には新大阪駅と湊町駅（現：JR難波駅）、汐見橋駅間を結ぶ路線として整備されることが決まりました。その後の様々な会議や答申を経て、大阪府知事が関空活性化のためにインフラ整備を進めることを提案しました。外国人観光客の増加に伴い2014年に事業が再び注目され、協議が再開されました。最終的には、2031年の春に開業を目指すこととなりました。

計画概要

この線は、大阪駅北地区の地下に建設中の北梅田駅から、なにわ筋の地下を南下し、JR難波駅近くでJRと南海が分岐する計画です。

• - 駅設置: 大阪駅（北梅田駅）、中之島駅、西本町駅、JR難波駅、新今宮駅が計画されています。中之島駅は堂島川と土佐堀川に挟まれた立地で、地下4階と5階にホームが設置される予定です。
• - 事業費: 総事業費は約3,300億円とされており、大阪府と大阪市が負担分を折半することで合意されました。

共用区間の計画

なにわ筋線の共用区間は、大阪駅から西本町駅間で、複線シールドトンネルを用いて国道2号地下で阪神本線・JR東西線と交差します。続いて、なにわ筋の地下を進み、西本町駅に至ります。西本町駅はOsaka Metro中央線と接続する重要なポイントとなります。

運行形態

具体的な運行形態はまだ決まっていませんが、日中の運行本数を想定しています。JR西日本は特急「はるか」や「くろしお」、快速「関空・紀州路快速」を運行する計画であり、南海も特急「ラピート」などの運行を予定しています。

南海と阪急の関与

南海電気[[鉄道]]は新今宮駅までの運行を担い、特急や急行運転を予定しています。また、阪急電鉄もなにわ筋連絡線を計画しており、2031年には新大阪駅への接続が期待されています。この新線は狭軌を採用し、関西空港へのアクセスが向上するとされています。

結論

なにわ筋線は、大阪の交通網において非常に重要な役割を果たすことが期待されています。主要な交通ハブを結ぶことにより、利便性が向上し、大阪の経済発展にも寄与するでしょう。2031年の春の開業に向けて、多くの関係者が協力して計画を進めています。

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